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京都大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

xyz空間の3点A(1,0,0)B(0,1,0)C(0,0,1)と,
z=0で表される平面上の直線l:x+y=0の上を動く点P(t,t,0)を考える.
Aを通り,直線lに垂直な平面をαとする.
t>12のとき,
4面体ABCPと平面αが交わってできる図形の面積S(t)の最大値を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

ベクトル図形と方程式 座標設定面積計算微分による最大最小

方針

直線 l の方向ベクトルは (1,1,0) なので,l に垂直で点 A を通る平面は xy=1 である。t>1/2 では,点 P はこの平面の片側,B,C は反対側にあるため,断面は A と辺 PB,PC との交点でできる三角形になる。交点 U,V を媒介変数で求め,AUV の面積を内積公式で計算する。最後に得られた S(t) を1変数関数として最大化する。

解答

直線 l:x+y=0,z=0 の方向ベクトルは (1,1,0) である。したがって,点 A(1,0,0) を通り直線 l に垂直な平面 α(x1)y=0 すなわち xy=1 である。 t>1/2 のとき,点 P(t,t,0) について xy=2t>1 であり,点 B(0,1,0)C(0,0,1) ではそれぞれ xy=1,0 である。よって平面 α は辺 PBPC と交わり,断面は三角形になる。

PBα の交点を U とする。辺 PB 上の点は (1λ)P+λB=(t(1λ),t(1λ)+λ,0) と書ける。これが xy=1 を満たす条件は 2t(1λ)λ=1 であるから λ=2t12t+1 である。したがって U=(2t2t+1,12t+1,0) である。

同様に,辺 PCα の交点を V とする。辺 PC 上の点は (1μ)P+μC=(t(1μ),t(1μ),μ) であり,xy=1 より 2t(1μ)=1 である。よって μ=112t となり V=(12,12,2t12t) である。

したがって断面は三角形 AUV である。ここで AU=(12t+1,12t+1,0) AV=(12,12,2t12t) である。よって AU2=2(2t+1)2 AV2=12+(2t1)24t2 AUAV=12t+1 である。三角形の面積の公式からS(t)2=14(AU2AV2(AUAV)2)=(2t1)28t2(2t+1)2となる。t>1/2 なので S(t)=2t122t(2t+1) である。

あとは h(t)=2t1t(2t+1) を最大にすればよい。微分すると h(t)=(4t24t1)t2(2t+1)2 である。t>1/2 において h(t)=0 となるのは t=1+22 であり,この点で増加から減少へ変わる。したがって最大値は S(1+22)=3222 である。

別解

解法2

方針

断面の頂点を辺 PB,PC 上の内分点として求めるところまでは座標で行う。
面積を簡単な有理式にした後、u=2t1>0 と置き、
相加相乗平均で微分せずに最大値を決める。

解答

l の方向ベクトルは (1,1,0) だからα:xy=1.t>1/2 では PB,Cα の反対側にあるので、
断面は A と辺 PB,PC 上の点 U,V を頂点とする三角形である。

辺を内分表示して xy=1 を代入するとU=(2t2t+1,12t+1,0),V=(12,12,2t12t).よってAU=(12t+1,12t+1,0),AV=(12,12,2t12t).内積による面積公式からS(t)=2t122t(2t+1).u=2t1>0 とおくとS(t)=u2(u+1)(u+2)=12(u+3+2u).相加相乗平均よりu+2u22,等号は u=2 で成り立つ。したがってSmax=12(3+22)=3222.

総評

四面体を平面で切った断面を座標で追う空間ベクトルの問題である。難易度は7,計算量は6程度で,想定時間は25分前後。平面 αxy=1 と出したあと,どの辺を切るかを符号で確認するのが大切である。断面が三角形 AUV であることを押さえ,U,V の座標を媒介変数で丁寧に出せば,面積は内積公式で機械的に計算できる。最後の最大化では t>1/2 の範囲と端での振る舞いを確認するとよい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。

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出典: 京都大学 1996年度 前期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。