方針
四面体の1頂点 を原点にして、 の位置ベクトルを基準にする。各辺上の点 を1つずつパラメータ表示し、平行四辺形の条件を「対角線の中点が一致する」こと、すなわち として係数比較する。最後に対角線の交点を、線分 の中点と線分 の中点の内分点として表す。
解答
を原点とし、とおく。四面体であるから、 は同一平面上にない3つの方向を表し、係数比較ができる。
点 はそれぞれ辺 上にあるので、適当な実数 を用いて かつ と書ける。 が平行四辺形であるから、その2本の対角線 と は互いに中点で交わる。したがってである。これに上の表示を代入すると である。 の係数を比較して を得る。特に、最初の2式から である。
対角線の交点を とする。 は の中点でもあるからである。 を用いると である。
ここで は線分 の中点の位置ベクトルであり、 は線分 の中点の位置ベクトルである。また なので、上の式は がこの2つの中点を結ぶ線分上の点であることを示している。よって題意は示された。
別解
解法2
方針
各辺上の内分比を置き、平行四辺形の2組の平行条件をベクトル差で比較する。4つの比が1つのパラメータにまとまることから、中心を2つの中点の内分点として表す。
解答
が辺を進む割合をそれぞれ とし、とおく。ただし である。
平行四辺形の向かい合う辺は平行で長さも等しいから第1式の の係数を比較すると特に対角線の交点 は の中点なので は の中点、 は の中点である。 だから、 はこの2中点を結ぶ線分上にある。
総評
空間図形をベクトルの係数比較で処理する問題で、想定時間は18分程度。平行四辺形の条件を辺の平行ではなく「対角線の中点一致」として使うと、式が一気に整理される。各点のパラメータを辺上にある形で正しく置くこと、最後に と が何の中点かを言葉で戻すことが重要である。証明問題なので、内分係数 が から の範囲にあることも明記しておきたい。