方針
円全体を回転しても内積や周回回数は変わらないので, とおいてよい。点 を と表すと,定義式の内積は になり, と二倍角で整理できる。(1)は長さ,(2)は になる角,(3)は偏角が の2倍で進むことを確認する。
解答
円を回転して座標軸を取り直しても,内積,長さ,周回回数は変わらない。そこで としてよい。円 上の点 を とおく。
このとき であるから,定義式よりである。
(1)
上の表示から である。よって である。
(2) となるための条件は すなわち である。したがって より,円周上の点としては である。よって求める点 は,点 と,点 の対蹠点である。
(3) である。点 が円 を1回まわるとき, は長さ だけ増える。このとき の偏角 は長さ だけ増える。したがって点 は同じ円 を2回まわる。
別解
解法2
方針
定義式を、 の 方向成分だけを反転する線形変換と読む。
平行成分と垂直成分に分解すれば長さが保存される。(2)は反転後が
になる反転軸を決め、(3)は反転軸の方向角が
進むと像の方向角が 進むことを幾何的に追う。
解答
, とおく。 である。
を に平行な成分と垂直な成分に分けてと書く。定義されたベクトルはであり、平行成分の符号だけを変えたものである。
(1)
2成分は直交するから(2) なら、定義式からよって と は平行である。
単位ベクトルであることから逆にどちらも定義式を満たす。したがって は またはその対蹠点である。
(3)
上の変換は、 に垂直な直線に関する鏡映である。
の方向角を 、 の方向角を とすると、
鏡映軸の方向角は なので像の方向角は が 増える間にこの角は 増える。
よって は円を同じ向きに2周する。
総評
内積の式を座標化すると二倍角に落ちる問題である。難易度は5,計算量は4程度で,想定時間は12分前後。 としてよい理由を最初に述べると,その後の計算が読みやすい。(2)では が同じ条件から出ること,(3)では偏角が であり, が1周する間に が2周することを明確に書くのが採点上の要点である。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。