方針
経路はある列で縦辺を上がる形に限られる。上段で最初に通れない横辺の位置を分類し、その位置以後の下段横辺がすべて通れる条件を数える。
解答
経路が存在するためには、ある についてのすべての横辺が通れればよい。
上段の横辺を左から見て、最初に×印が現れる位置をとする。すなわちのとき、上段の第1辺から第辺までは矢印、第辺は×印である。この確率はである。この場合、縦辺を上がる列はでなければならない。経路が存在するための必要十分条件は、下段の第辺から第辺までがすべて矢印であることであり、その確率はである。より左の下段の状態は問わない。
上段に×印が1つもない場合は確率であり、列で縦辺を上がれば必ず到達できる。従って(1) 特に(2)
別解
解法2
方針
下段で出発点から連続して進める長さと、上段で終点まで連続して進める開始位置を確率変数として比較する。最初の失敗位置で排反分解し、経路の和を数えずに求める。
解答
(1)
のとき、下段または上段の横辺の少なくとも一方が矢印なら到達できるから では、下段の最初の×が第1辺、第2辺、または下段に×がない場合へ分けると(2)
下段 で最初に通れない横辺の番号を とする。()とは、第1辺から第 辺までが矢印、第 辺が×であることであり、このとき下段から上段へ移れる最も右の列は である。従って経路が存在する必要十分条件は、上段の第 辺から第 辺までがすべて矢印であることである。その条件付き確率は上下の横辺は独立なので、この場合の寄与はこれは の各場合で同じである。
下段に×がない場合は確率 で、列 で上がれば必ず到達できる。従って
総評
難度6、計算量4。複数経路の和を直接包除する代わりに、上段の最初の失敗位置で排反に分類した。下段で必要な矢印と不要な部分を明確に区別し、最初の2つの場合への代入でも直接数えた結果と一致する。