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京都大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第2問

xy平面上に放物線y=x2と点B(0,b)を考える.ただしb>0とする.

(1)X(t,t2)がこの放物線上を動くとき,線分BXの長さの最小値を求めよ.

(2) (1)で求めた最小値が1となるようにbをとる.
このとき点B(0,b)を中心とする半径1の円と放物線y=x2とは相異なる2点PQでそれぞれ共通の接線を持つことを示し,
PBQの大きさ(ただし0<PBQ<180とする)を求めよ.
さらに角PBQに対応する円弧PQと放物線で囲まれた図形の面積を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式微分積分 微分による最大最小接線・法線面積計算、式変形

方針

(1) 距離の二乗をu=t20の二次式として最小化する。(2) 最小値1からbを決め、等号を与える2点を求める。半径と放物線の接線が直交することを確認し、中心角と円弧・放物線間の積分を計算する。

解答

(1)
距離の二乗はBX2=t2+(t2b)2である。u=t20とおくとBX2=u+(ub)2=(ub+12)2+b14.従って0<b12では頂点u=b12が範囲外なのでu=0で最小となり、最小値はbである。b12ではu=b12で最小となり、最小値はb14である。よってminBX={b(0<b12),b14(b12).(2)
最小値が1となるのは第2の場合でb14=1,b=54のときである。等号条件t2=b12=34よりP(32,34),Q(32,34)を得る。放物線の点(t,t2)における接線の傾きは2tである。一方、半径B(t,t2)の傾きはt254t=12t=12tであるから、両者の傾きの積は1である。従ってP,Qで円と放物線は共通の接線を持つ。

またBP=(32,12),BQ=(32,12)で、両ベクトルの長さは1、内積は12である。従ってcosPBQ=12,PBQ=120.対応する小さい方の円弧は円x2+(y54)2=1の下側であり、y=541x2と表される。32x32でこの円弧は放物線の上にある。求める面積SS=3/23/2(541x2x2)dx.ここで3/23/21x2dx=34+π3,3/23/2x2dx=34だからS=534(34+π3)34=334π3.

別解

解法2

方針

距離の二乗を t で直接微分して最小点を分類する。接点では半径と接線の直交を用い、囲まれた面積は円の扇形・三角形と放物線下の面積に分けて求める。

解答

(1) D(t)=BX2=t2+(t2b)2とおく。微分するとD(t)=2t{1+2(t2b)}=2t(2t22b+1).0<b1/2 では 2t22b+10 だから、最小は t=0minBX=b.b>1/2 では t=±b1/2 で最小となり、minBX=b14.従ってminBX={b(0<b1/2),b1/4(b1/2).(2)
最小値が1となるのはb=54であり、接点はP(32,34),Q(32,34).半径 BP,BQ と放物線の接線の傾きの積はいずれも 1 なので、円と放物線はこの2点で接する。BPBQ=12,BP=BQ=1よりPBQ=120.円弧 PQ と弦 PQ の間の円弓形は、半径1、中心角 2π/3 の扇形から三角形 BPQ を引いたものなのでπ334.一方、弦 y=3/4 と放物線で囲まれる面積は3/23/2(34x2)dx=32.求める領域は後者から円弓形を引いたものだからS=32(π334)=334π3.

総評

難度7、計算量6。距離では変数の平方を独立変数にすると場合分けが明確になる。接すること、中心角、面積の3点をすべて検証した。面積では円弧の上下を取り違えやすいため、中央の点で放物線との位置関係も確認している。

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出典: 京都大学 1998年度 後期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。