方針
を極形式で表して平方根を2つ構成する。その後、任意の平方根と構成した1つとの差・和の積を用いて、それ以外に解がないことを示す。
解答
であるから、ある実数を用いてと書ける。そこでとおくと、ド・モアブルの定理よりである。またでもある。なので、とは相異なる。
逆に、複素数がを満たすとする。このときである。複素数の積が0ならば少なくとも一方が0だから、またはである。
従って、条件を満たす複素数はのちょうど2個である。
別解
解法2
方針
と実部・虚部に分ける。絶対値から を一意に決め、積 が相対符号を決めることにより、2解が互いに符号を変えたものだけであると示す。
解答
とおく。 はと同値である。また絶対値を取れば従って右辺はともに0以上であり、少なくとも一方は正である。
のときは で、上の2式が を決め、 が2数の相対符号を決める。従って1組 が決まれば、可能なのはの2組だけである。
のとき、 だから である。 なら 、 なら であり、やはり2個である。
以上より、 の解は、ある1つの解 とその反数 のちょうど2個である。
総評
難度3、計算量2。存在だけでなく「それ以外にない」ことまで示す必要がある。極形式で2解を作り、平方差の因数分解で一意性を閉じた。0でないという仮定は2解が相異なることの保証に使われるため、答案中で明示することが重要である。