方針
は を100で割った余り、すなわち下2桁を表すと読む。 は2でも5でも割り切れないので と互いに素であり、 なら が従う。(2)は の100個の余りに対して を考えると、(1)により単射になり、有限集合なので全射になる。別法として、互いに素性から を満たす整数 を取り、 の下2桁を使って直接作ることもできる。
解答
(1) は を100で割った余りを表している。したがって であることは、 と の下2桁が等しいこと、すなわち であることと同値である。
いま は2でも5でも割り切れないので、 と は互いに素である。よって から が従う。したがって と は100で割った余りが等しく、 である。
(2) に対して を考える。もし で となったとすると、(1)より である。しかし では下2桁がその数自身なので、 は を意味する。これは に反する。
したがって、100個の数 は互いにすべて異なる。これらはいずれも のいずれかであり、個数も100個であるから、 をちょうど1回ずつ取る。よって、その中に1も現れる。すなわち、ある が存在して となる。
別解
解法2
方針
から Bézout の等式 を用意する。(1)では合同式へ逆数 を掛け、(2)では同じ の100を法とする代表元をそのまま構成する。
解答
(1)
なので、ある整数 が存在してを満たす。 なら両辺へ を掛けると だから従って である。
(2)
上の整数 と同じ100を法とする剰余をもつを取る。このときであるから である。これは条件を満たす非負整数 の具体的な構成になっている。
総評
難度4、計算量3。下2桁を100で割った余りとして扱えるかを見る整数問題である。想定時間は10分程度。(1)では が2でも5でも割り切れないことを、 と100が互いに素であることに言い換えるのが中心である。(2)は100個の余りへの写像が単射なら全射になる、という有限集合の考え方を使う。別解のように互除法型の整数 を使うと存在が直接見えるが、いずれの場合も「下2桁が等しい」と「100で割った余りが等しい」を明確に結びつけたい。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。