方針
まず辺の大小を決める。、 から であり、角も となる。この大小関係と三角形の内角和から、60度になり得る角は だけである。そこで余弦定理を に適用し、 を導く。最後に 、、 のうち2のべき乗になれるものを調べ、隣り合う2つの2のべき乗の差が2であることから を決める。
解答
(1) であり、 である。
まず である。また である。したがって である。
三角形では、長い辺に向かい合う角ほど大きい。辺 はそれぞれ の向かい側であるから である。
(2)
(1)より である。もし なら、 と はともに より大きくなり、内角和が を超えてしまう。もし なら、 と はともに より小さくなり、内角和が に届かない。したがって でなければならない。
余弦定理を に対して用いると である。よって である。ここに 、、 を代入すると となる。、 であるから すなわち である。
これを に代入すると となる。 なので は1より大きい奇数であり、2のべき乗ではない。また で、 は偶数だから も1より大きい奇数である。したがって も2のべき乗ではない。
よって2のべき乗である可能性があるのは だけである。もし が偶数なら、 は1より大きい奇数となり不可能である。したがって は奇数であり、 と はともに偶数である。
積 が2のべき乗であるためには、 と がともに2のべき乗でなければならない。この2数の差は2である。差が2である2つの2のべき乗は に限られる。実際、 と の差が2なら、 であり、、 となる。
したがって であり、 である。よって である。
別解
解法2(完全因数分解と2進条件)
方針
3辺の差を因数分解して角の順序を確定し、 となる角を絞る。
余弦定理から得る の式も完全に因数分解する。
最後は、差が2である2個の2のべき乗を分類して整数条件を仕上げる。
解答
(1)
まずについてだから 、従ってである。
(2)
なら は
ともに より大きく、内角和が を超える。
なら はともに
より小さく、内角和が に届かない。
よって余弦定理より3辺の式を代入して因数分解すると だから従って は1より大きい奇数なので、2のべき乗ではない。
従って が2のべき乗である。 が偶数なら は奇数となるため、
は奇数である。すると はともに偶数であり、
積が2のべき乗なので各因子も2のべき乗でなければならない。 と書くと括弧内は奇数だから 、さらに より である。
従ってゆえにである。
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中6。目安は25分。辺の大小から角の大小を先に決めることで、60度の候補を だけに絞れるのが大きい。余弦定理の代入では まで丁寧に整理し、 を得た後に2のべき乗条件を使う。よくあるミスは、 や が奇数である確認を省くこと、また が2のべき乗なら各因子も2のべき乗であるという素因数の確認を曖昧にすることである。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。