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京都大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

任意の整数nに対し,n9n3は9で割り切れることを示せ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

整数論証・証明 合同式、場合分け、計算整理

方針

n9n3=n3(n61) と因数分解する。n が3の倍数なら n3 が9の倍数である。3の倍数でないときは、n の9での余りが 1,2,4,5,7,8 のいずれかであり、いずれも3乗すると ±1 になることから n61(mod9) を得る。

解答

まず n9n3=n3(n61) である。

場合1:n が3で割り切れる場合。
このとき n=3r と書けるので n3=27r3 であり、n3 は9で割り切れる。したがって n3(n61) も9で割り切れる。

場合2:n が3で割り切れない場合。
このとき、n を9で割った余りは 1,2,4,5,7,8 のいずれかである。それぞれ3乗を9で見ると 131,2381,43641, 531251,733431,835121(mod9)である。したがって n31またはn31(mod9) であり、いずれの場合も n61(mod9) となる。よって n610(mod9) なので、n3(n61) は9で割り切れる。

以上より、任意の整数 n に対して n9n3 は9で割り切れる ことが示された。

別解

解法2(3で割った余りを直接展開する)

方針

n3q,3q+1,3q1 の3場合に分ける。
3の倍数の場合は明らかであり、残る2場合は三乗を展開すると
n3±1(mod9) が直ちに出る。

解答

整数 nn=3q,3q+1,3q1のいずれかに書ける。

n=3q のときは n3 が9の倍数なので、n9n3=n3(n61)も9の倍数である。

n=3q+1 のときn3=(3q+1)3=27q3+27q2+9q+11(mod9).したがって n61(mod9) である。

同様に n=3q1 のときn3=(3q1)3=27q327q2+9q11(mod9)だから、やはり n61(mod9) である。

後二者では n61 が9の倍数となる。以上のすべての場合でn9n3=n3(n61)0(mod9)が成り立つ。

総評

難度4、計算量3。9で割り切れることを示すので、3の倍数かどうかを分けるのが自然である。採点上は、n が3の倍数のときは n3 が9の倍数で済むこと、そうでないときは n3±1(mod9) を具体的に確認することが要点である。負の整数 n でも合同式で同じ議論が使える。目安は10分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 京都大学 2001年度 前期 数学 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。