方針
与式の差を積に直し、角が正であることから cos(α+β)=0 を得る。その後 sinα+cosα の範囲を求める。
解答
恒等式sin2(α+β)−sin2α−sin2β=2sinαsinβcos(α+β)を用いる。仮定より左辺は0である。またα>0∘,β>0∘,α+β<180∘だから sinα>0, sinβ>0 である。従ってcos(α+β)=0,すなわちα+β=90∘.よって β=90∘−α で、0∘<α<90∘ であるからsinα+sinβ=sinα+cosα=2sin(α+45∘).この値は α=45∘ のとき 2 となる。一方、α→0∘+0 または α→90∘−0 のとき1に近づくが、端点は許されないので1にはならない。
従って取りうる範囲は1<sinα+sinβ≦2である。
別解
解法2
方針
与式から α+β=90∘ を得た後、和積公式ではなく平方を計算する。(sinα+cosα)2=1+sin2α と 0<sin2α≦1 から端点の開閉も含めて範囲を決める。
解答
与式の差を整理すると2sinαsinβcos(α+β)=0.α,β>0∘ かつ α+β<180∘ なのでα+β=90∘.従って 0∘<α<90∘ でsinα+sinβ=sinα+cosα.その平方は(sinα+cosα)2=1+sin2α.0∘<2α<180∘ より0<sin2α≦1.左辺は正だから平方根を取り1<sinα+sinβ≦2.上端は α=β=45∘ で取り、下端1は α→0∘+0 または 90∘−0 で近づくだけなので含まない。
総評
難度5、計算量3。元の等式は角の和を一意に決める。下端1は極限としてのみ現れ、上端は実際に達成される点が重要である。 答案では条件の必要性・十分性、端点または等号成立条件まで明記した。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。
冊子PDFで見る京大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1999年度 後期 文系 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。