方針
(1) 絶対値が最大の変数を選んで矛盾を示す。(2) と置き、2倍角公式でを順に表してを解き、重複を除いて数える。
解答
(1)
とする。と仮定し、例えばとする。このときである。最後の不等式はによる。従ってとなり、の定義に矛盾する。他の変数が最大の場合も同様なので(2)
(1)より と書ける。2倍角公式から第3式はとなる。従ってで得られる値はおよびである。両群で重なるのはだけなので、相異なる値は個である。
各からを作れば元の3式をすべて満たす。またではが狭義減少するので、8個のは相異なる8組を与える。逆に任意の解はこの形に帰着したから、解は全部で8組である。
別解
解法2
方針
(1) で得た有界性から , と表し、写像 が に対応することを使う。3回反復の固定点条件は となり、 または に分かれる。共役な根が同じ余弦を与えることを考慮して8組を数える。
解答
(1) とする。もし で、例えば ならとなり、 で矛盾する。他の変数が最大の場合も同じだから(2)
を満たす複素数を使ってと表す。すると従って3回の写像の後に へ戻る条件はこれはと同値である。従って は7乗根または9乗根である。
7乗根から得られる実数 は、共役な2根が同じ値を与えるための4個である。9乗根からはの5個を得る。両者で重なるのは だけだから、 は個である。
各 に対して は一意に決まり、逆に上の根はすべて元の3式を満たす。よって相異なる実数解は全部で8組である。
総評
難度8、計算量5。最大絶対値による有界性と、2倍角公式による周期点の数え上げが鮮やかにつながる。角の2系列の共通部分を確認し、余弦の単調性で異なる角が異なる解を与えることまで明示した。