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京都大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

θ0θ<360のとき,次の問に答えよ.

(1) 不等式2sin3θ2cos2θ1>0を満たすθの範囲を求めよ.

(2) 定数aがいろいろな値を取るとき,方程式2sin3θ2cos2θ1=aの解の個数がどのように変わるかを調べよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安30

三角関数方程式・不等式関数 置換、展開・因数分解、場合分け、グラフの概形

方針

s=sinθとおいて三次関数F(s)に直す。(1) は因数分解して符号を調べる。(2) は1s1上の増減と端点値・極値を求め、1つのsが通常2つのθに対応する点を数える。

解答

(1)
s=sinθとおくと2sin3θ2cos2θ1=2(3s4s3)2(12s2)1=8s3+4s2+6s3=(2s1)(34s2).従ってこれが正となるのは1s<32または12<s<32のときである。0θ<360に戻すと30<θ<60,120<θ<150,240<θ<300.(2)F(s)=8s3+4s2+6s3(1s1)とおく。F(s)=24s2+8s+6の零点はu=1106,v=1+106である。F[1,u]で減少、[u,v]で増加、[v,1]で減少する。またF(1)=3,F(1)=1,F(u)=L=4(13+510)27,F(v)=U=4(51013)27.ここでL<1<U<3である。

s(1,1)の1つの解にはsinθ=sを満たすθが2個対応し、s=±1には1個だけ対応する。各単調区間と水平線y=aの交点を数えると、方程式の解の個数はa の範囲θ の解の個数a<L または a>30a=L2L<a<14a=151<a<U6a=U4U<a<32a=31となる。

別解

解法2

方針

式を s=sinθ の三次関数へ直し、零点・端点・極値を同じグラフに配置する。水平線との交点数と、各 s に対応する角の個数を別々に数えて一覧表を作る。

解答

F(s)=8s3+4s2+6s3,1s1とおく。

(1) F(s)=(2s1)(34s2)だから、符号表より1s<32または12<s<32.s=sinθ に戻して30<θ<60,120<θ<150,240<θ<300.(2)F(s)=24s2+8s+6の2根をu=1106,v=1+106とする。端点・極値はF(1)=3,F(1)=1,L=F(u)=4(13+510)27,U=F(v)=4(51013)27であり、L<1<U<3 である。

三次関数との交点 s(1,1) にあれば角は2個、s=±1 なら角は1個である。従って解の個数はa の範囲θ の個数a<L または a>30a=L2L<a<14a=151<a<U6a=U4U<a<32a=31となる。

総評

難度8、計算量7。三次関数の交点数だけでなく、正弦の値が1またはマイナス1のときは対応する角が1個しかないため、境界値で解の個数が変わる。極値を厳密値で算出し、水平線の位置を全区間に分けて漏れなく数えた。

冊子PDFで見る京大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 1998年度 後期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。