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京都大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

放物線y=x2の上を動く2点PQがあって,
この放物線と線分PQが囲む部分の面積が常に1であるとき,
PQの中点Rが描く図形の方程式を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

積分図形と方程式 面積計算座標設定軌跡

方針

2点を P(p,p2), Q(q,q2) と置き、p<q としてよい。弦 PQ の方程式を出すと、放物線との差が (xp)(qx) になり、囲まれる面積は端点差 qp だけで決まる。面積が1であることから qp=63 を固定し、中点 R(X,Y) について YX2=(qp)2/4 を計算すれば軌跡の方程式が得られる。

解答

2点を P(p,p2),Q(q,q2) とおく。2点の順序を入れ替えても線分 PQ は同じなので、p<q としてよい。

直線 PQ の傾きは q2p2qp=p+q である。よって直線 PQyp2=(p+q)(xp) すなわち y=(p+q)xpq である。 p<x<q では、直線 PQ は放物線 y=x2 より上にある。実際、差は (p+q)xpqx2=(x2(p+q)x+pq)=(xp)(qx) であり、これは p<x<q で正である。したがって囲まれる部分の面積はpq{(p+q)xpqx2}dx=pq(xp)(qx)dxである。ここで u=xp とおくと、0uqp でありpq(xp)(qx)dx=0qpu{(qp)u}du=[(qp)u22u33]0qp=(qp)36となる。これが常に1であるから (qp)36=1 すなわち qp=63 である。

中点 R の座標を (X,Y) とすると X=p+q2,Y=p2+q22 である。ここで p2+q22=(p+q2)2+(qp)24 だから Y=X2+(qp)24 である。qp=63 を代入して Y=X2+(63)24=X2+3634 を得る。したがって求める図形の方程式は y=x2+3634 である。

別解

解法2

方針

中点の横座標 X と弦の端点間隔 d を最初に導入する。弦と放物線の差が、中心 X に関して対称な二次式 d2/4u2 になるので、面積と中点の高さを同じ2変数で一度に計算する。

解答

中点 Rx 座標を X、2点の横座標の差を d>0 とするとP=(Xd2,(Xd2)2),Q=(X+d2,(X+d2)2).x=X+u と置けば、弦 PQ と放物線の縦の差はd24u2(d2ud2)である。従って面積はd/2d/2(d24u2)du=d36.これが1だから d=63 である。

中点の y 座標を Y とするとY=(Xd/2)2+(X+d/2)22=X2+d24.よって軌跡はy=x2+3634である。任意の実数 X に対して上の P,Q を取れるので、方程式上の全ての点が実現する。

総評

難度5、計算量5。放物線の弦で切り取る面積が端点差の3乗に比例することを、その場で積分して確認する問題である。想定時間は15分程度。弦の式を出した後、直線と放物線の差を (xp)(qx) に因数分解できると計算が安定する。軌跡では、p+q は自由に動くが qp は面積条件で固定される、という役割分担を意識したい。最後の定数は (63)2/4=363/4 であり、平方と立方根の整理ミスに注意する。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

冊子PDFで見る京大の積分の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 1999年度 前期・後期 文系・理系 第2/1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。