方針
右辺の絶対値付き積分を、 の符号が変わる位置で 、、 に分けて計算する。得られる方程式 は定数項が負なので、非負の解は高々1つである。 で左辺が負、正の根を過ぎると正になるため、区間 に解があるかどうかは での符号 だけで判定できる。
解答
とおく。 であるから、 における符号は の位置によって変わる。 のとき、 で なので である。 のとき、 では 、 では である。したがってである。 のとき、 で なので である。
与えられた方程式は である。ここで だから、2つの根の積は である。したがって実数根は異符号であり、 の範囲に入り得る根はただ1つである。
左辺を とおくと、 である。正の根が に入るための必要十分条件は である。
各場合でこれを調べる。 のとき である。よって解は1個である。 のときである。したがって すなわち のとき解は1個であり、それ以外では解をもたない。 のとき であり、 では である。よって解は0個である。
以上をまとめると、 で得た境界 は であるから、解の個数はである。境界 では なので、 が区間内の解であり、個数は1個である。
別解
解法2(端点の符号による根の個数判定)
方針
右辺を 、、 に分けて明示し、
方程式の左辺を区間端点で評価する。二次関数の軸と
上の単調性を用い、根の個数を端点の符号だけで判定する。
解答
とおく。積分値は常に非負なので、 である。
場合分けして積分すると では だから は
で狭義単調増加し、 となるので根は1個である。
では軸 と端点の値を調べると
内に根をもたない。
では二次関数 は で最小となり、 である。
したがって 内の根は、 のときちょうど1個、
のとき0個である。境界条件は以上より、方程式が にもつ実数解の個数はである。境界では が唯一の解となる。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安は18分から22分。絶対値付き積分の分割点は であり、 内に が入るかどうかで3場合に分ける。方程式を解の公式で毎回解くより、定数項が負で正の根が1つだけ存在することを利用し、 の符号で区間内に入るか判定する方が短い。境界 では解が になるため、等号を落とさないことが重要である。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。