方針
頂点と2つの 軸上の交点から放物線の式を決め、まず面積 を積分で求める。格子点数は、整数 ごとに縦方向の整数 の個数を数えて和にする。整数部分を外したときの誤差は、 の個数が固定されているため によらず有界であり、 の比では消える。
解答
放物線は原点と を通り、頂点が である。したがって と書ける。整理すると である。
まず面積を求める。 であるから である。
次に格子点数を数える。 座標が整数で領域内にあるには である。各整数 に対して、 座標は を満たす整数であるから、その個数は である。したがってである。
ここで任意の実数 について である。和の項数は 個で、 は固定された定数なので、ある によらない有界な量 を用いて と書ける。
和を計算する。 である。ここでだから である。よって と書ける。ただし は有界である。
したがって であり、 で となるからである。
別解
解法2
方針
整数 ごとの縦列格子点数を、整数部分を使わず上下から直接挟む。有限個の縦列なので誤差は一定以下となり、面積で割ったはさみうちから極限を得る。
解答
放物線の高さをとする。面積は整数 の縦列にある格子点数はである。任意の についてだから、全列を加えるとここで従って で割ると右端の追加項は で0になる。はさみうちにより
総評
面積と格子点数の漸近比を比較する問題で、想定時間は25分程度。放物線の式と面積計算は標準的だが、格子点数では整数 が有限個 から までに限られることが重要である。そのため整数部分による誤差は に比例せず、有界な誤差として処理できる。最後の和 の計算で係数を落とすと極限値がずれるので、和の公式を一段ずつ書くと安全である。