方針
の周期は なので、 を 個の小区間に分ける。各小区間で と置くと、三角関数部分は毎回 になり、指数関数の減衰は等比数列の和として外に出る。と を組み合わせて極限を求める。別解として、各周期内で を上下から定数で押さえる評価でも同じ極限に到達できる。
解答
求める積分を とおく。 の周期は であり、区間 はに分けられる。
この小区間で とおくと、、 であり、また である。さらに だから である。
したがってとなる。すなわちである。
まず、 では であり、しかも だからである。より具体的には より、差の積分は0に近づく。
次に等比数列の和はである。したがってとなる。 であり、 だからである。
以上より である。したがって求める極限値は である。
別解
解法2(各周期で上下から評価する)
方針
の各半周期で を両端の値で挟む。
三角関数部分の積分は毎回 であり、残りは等比数列になる。
上下の評価が同じ極限へ収束することを示す。
解答
積分を とおく。各区間では が単調減少するのでまたしたがって右端はである。左端は右端に を掛けたものだから、
同じく に収束する。
はさみうちの原理より
総評
細かい周期分割と指数関数の減衰を組み合わせる積分極限。難度は標準上位、計算量は中程度で、目安時間は18〜24分。区間数が 個になるため、単に1周期の平均だけを見て終えると指数関数の総和を落としてしまう。主解では置換により「1周期の積分」と「等比数列の和」に分離するのが得点の中心である。別解のはさみうちは計算が短く、 が各小区間でほぼ一定と見なせることを厳密に表している。どちらの方法でも、最後に を使う部分を明記したい。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。