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京都大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第2問

実数xyxy1を満たすとき,次の不等式が成立することを示せ.(x+y1)log2(x+y)(x1)log2x+(y1)log2y+y

難易度6/ 10計算量4/ 10目安20

指数・対数方程式・不等式 不等式評価微分による最大最小

方針

両辺に log2 を掛けた差を F(x,y) とおく。固定した y に対して Fx の増加関数であることを示し、条件 xy から x=y に帰着する。

解答

自然対数を log と書き、与えられた不等式の左辺から右辺を引いて log2 を掛けた量をF(x,y)=(x+y1)log(x+y)(x1)logx(y1)logyylog2とおく。

y1 を固定して x で微分するとFx=log(x+y)+11x+y(logx+11x)=log(1+yx)+1x1x+y>0.従って F(x,y)x について増加する。条件 xy よりF(x,y)F(y,y).ここでF(y,y)=(2y1)log(2y)2(y1)logyylog2=(y1)log2+logy0である。最後の不等式は y1 による。

従って F(x,y)0 であり、log2>0 だから、もとの不等式(x+y1)log2(x+y)(x1)log2x+(y1)log2y+yが成立する。

別解

解法2(比 x/y による二段階単調性)

方針

底を自然対数へ変え、x=uy (u1) と置く。
差を y の一次関数として整理すると y について単調増加であることが分かる。
そこで y=1 に帰着し、残る1変数関数も微分で処理する。

解答

両辺の差に loge2 を掛けたものを F(x,y) とする。
x=uy (u1) とおいて整理するとF(uy,y)=logy+{y(u+1)1}log(u+1)(uy1)loguylog2.u を固定して y で微分すればFy=1y+(u+1)log(u+1)ulogulog2.u1, y1 であり、(u+1)log(u+1)ulogulog20である。実際、左辺は u=1log2>0、その導関数は
log(1+1/u)>0 である。従って F(uy,y)y について増加し、F(uy,y)F(u,1).G(u)=F(u,1)=ulog(u+1)(u1)logulog2とおくと G(1)=0 であり、G(u)=log(1+1u)+1u(u+1)>0.よって G(u)0、従って F(x,y)0 である。
loge2>0 なので、これは元の底2の不等式と同値である。
等号は u=y=1、すなわち x=y=1 のときに限る。

総評

難度6、計算量4。二変数のまま扱わず、大きい方の変数 (x) に関する単調性で対角線 (x=y) へ落とすと短く証明できる。 答案では結論だけでなく、等号・端点・定義域を明示し、各変形の根拠が追える構成にした。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2000年度 後期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。