方針
(1) log102 の近似範囲を10倍して、整数のすぐ上に来る例を作る。(2) 最高位が7である条件を、小数部分が [log107,log108) に入ることと言い換え、与えられた粗い評価だけで判定できる n を探す。
解答
(1) 与えられた評価を10倍すると3.010<10log102<3.011.従って0.010<{10log102}<0.011<0.02.よって一例はn=10である。
(2) nlog102=M+r (M∈Z, 0≦r<1) と書くと2n=10M10r.従って最高位が7であるための条件はlog107≦r<log108である。
n=46 とする。与えられた評価から13.8460<46log102<13.8506だから0.8460<{46log102}<0.8506.一方log107<0.8451<0.8460であり、またlog108=3log102>0.9030>0.8506.従ってlog107<{46log102}<log108.よって一例はn=46である。
別解
解法2(整数の累乗を直接計算する)
方針
小数部分の条件は 210=1024 から直ちに得る。
最高位については同じ10乗のかたまりを使い、
246=64(210)4 を整数として計算して先頭を読む。
解答
(1) 210=1024=1.024×103だから10log102=3+log101.024.1<1.024<100.02 であることは、与えられた評価3.010<10log102<3.011からも分かる。したがって{10log102}<0.02であり、一例は n=10 である。
(2)
繰り返し二乗すると220=1048576,240=1099511627776.したがって246=64⋅240=70368744177664.最高位の数字は7なので、一例はn=46である。これは与えられた対数評価から得られるlog107<{46log102}<log108 とも一致する。
総評
難度6、計算量4。想定時間は18分程度。(1)の10倍が(2)の候補探索の手掛かりになる。最高位の条件は常用対数の整数部分ではなく小数部分で決まる。与えられた上下評価だけで区間包含を証明し、電卓の近似値には依存していない。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。
冊子PDFで見る京大の指数・対数の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2001年度 後期 数学 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。