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京都大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

aは正の定数とする.
不等式axaxがすべての正の数xに対して成り立つという.
このときaはどのようなものか.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安12

指数・対数微分方程式・不等式 必要十分条件微分による最大最小不等式評価

方針

対数を取って F(x)=(x1)logalogx と置く。すべての正数で F(x)0 かつ F(1)=0 なので、x=1 が極小となるための微分条件から a を一意に決め、指数関数の基本不等式で十分性を示す。

解答

条件はax1x(x>0)と同値である。対数を取ってF(x)=(x1)logalogxとおくと、すべての x>0F(x)0 かつ F(1)=0 である。従って x=1 は極小点であり、F(1)=loga1=0.よって必要条件は a=e である。

逆に a=e のとき、示すべき式は ex1x である。H(x)=ex1x とおけばH(x)=ex11なので x=1 で最小値0をとる。従ってすべての正数 x で成立する。求める定数はa=eだけである。

別解

解法2

方針

条件をax1xへ直し、x>10<x<1でそれぞれaの上下界を取る。x1の極限で必要値を挟み、基本不等式で十分性を確認する。

解答

条件はax1x(x>0)と同値である。x>1では正のx1乗根を取ってax1/(x1).x1+0とするとae.一方0<x<1では指数x1が負なので、ax1/(x1).x10としてae.ゆえに必要条件はa=eである。

逆にa=eとする。関数ϕ(x)=x1logxϕ(x)=11xよりx=1で最小値0を取る。したがってlogxx1、すなわちxex1.よって条件はすべてのx>0で成り立つ。結論はa=eだけである。

総評

全称不等式から接点条件を取り出す問題で目安は12分。x=1 で常に等号となることに気づき、必要性だけでなく a=e の十分性も示す必要がある。 方針だけでなく、条件を使う箇所、途中式、等号・境界の判定まで答案に明記することが安定得点につながる。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式も併記している。

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出典: 京都大学 1993年度 後期日程 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。