方針
二人の座標和を時刻で追い、出会えるのは出発2単位時間後だけと分かる。その時点の南進回数と北進回数を二項分布で数え、得られた の二次式を区間上で最大化する。
解答
(1) 出発後 単位時間において、 の座標和は 、 の座標和は である。従って二人が出会えるのはすなわち のときだけである。
最初の2回で が南へ進む回数を 、 が北へ進む回数を とする。時刻2での座標はなので、出会う条件は である。独立性より(2) を の二次関数とみる。端点ではであり、 では である。
二次係数をとする。放物線が上に凸の場合、最大値は端点 でとる。下に凸の場合の頂点はこの頂点が区間 に入るのは のときである。実際、 は で起こり、 では となる。
従って、最大にする と最大値 はである。 では二つの式はいずれも を与える。
別解
解法2(確率母関数と平方完成)
方針
2歩後の南進回数・北進回数の確率母関数を作り、
積の の係数として出会う確率を一度に取り出す。
得られた の二次式を平方完成し、頂点が区間に入る境界を調べる。
解答
(1)
時刻 で の座標和は 、 の座標和は だから、
出会える時刻は だけである。
2歩で が南へ進む回数 の確率母関数は が北へ進む回数 の確率母関数はである。時刻2に出会う条件は なので、積の の係数を
取れば(2)
とする。端点では従って大きい方は である。二次係数が負のときの頂点は平方完成、または を直接解くと、この頂点が
区間に入るのは のときである。
では で端点と一致する。
従ってである。
総評
難度8、計算量7。出会える時刻が一意であることを先に示すと確率計算が有限になる。最大化では二次係数の符号だけでなく、頂点が (0leqq pleqq1) に入る境界 (q=1/3) を確認する。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。