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京都大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

未知数xに関する方程式x4x3+x2(a+2)xa3=0が,
虚軸上の複素数を解に持つような実数aをすべて求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

複素数平面方程式・不等式 実部虚部比較、場合分け、計算整理

方針

虚軸上の解を x=ti と置く。t は実数で、t=0 も虚軸上に含まれるため、ここを別に扱う。代入後、実部と虚部を比較すると2本の条件が出る。t0 の場合は虚部の式から a=t22 として実部へ代入し、u=t20 の2次方程式に落として a を求める。

解答

虚軸上の複素数を解にもつとする。そこで x=ti(t は実数) とおく。

このとき x2=t2,x3=t3i,x4=t4 である。これを方程式 x4x3+x2(a+2)xa3=0 に代入すると t4+t3it2(a+2)tia3=0 である。したがって実部と虚部を比較して t4t2a3=0 および t3(a+2)t=0 を得る。後者は t(t2a2)=0 である。

まず t=0 の場合、実部の式は a3=0 となるので a=3 である。実際、このとき x=0 は方程式の解である。

次に t0 とする。このとき t2a2=0 より a=t22 である。これを実部の式に代入すると t4t2(t22)3=0 すなわち t42t21=0 である。 u=t2 とおくと u0 であり、u22u1=0 を満たす。したがって u=1±2 であるが、12<0u=t20 に反する。よって u=1+2 である。このとき a=t22=u2=21 である。

以上より、求める実数 aa=3,21 である。

別解

解法2(共役な純虚数解から因数分解する)

方針

非零の純虚数解があれば、実係数多項式なのでその共役も解になる。
そこで二次因子 x2+u を取り出して係数を比較する。
原点が解になる場合だけは、この因数分解とは別に先に調べる。

解答

多項式をP(x)=x4x3+x2(a+2)xa3とおく。まず x=0 が解になる条件はP(0)=a3=0だから a=3 である。

次に、非零の純虚数 ti が解であるとする。係数は実数なので
ti も解であり、u=t2>0 とおけば x2+uP(x) を割る。
よってP(x)=(x2+u)(x2+bx+c)と書ける。展開して係数を比較するとb=1,c+u=1,bu=(a+2),cu=a3.第1・第3式から a=u2、第2式から c=1u である。
これらを定数項の式へ代入するとu(1u)=(u2)3=u1.したがってu22u1=0.u>0 より u=1+2 であり、a=u2=21.いずれも実際に純虚数解をもつので、答えはa=3,21である。

総評

難度5、計算量4。純虚数解を ti と置いて実部・虚部を比較する標準問題である。採点上は、t=0 を虚軸上の解として別に扱うこと、t0 で割ってよい理由を明記すること、最後に u=t20 により 12 を除くことが重要である。符号のミスは x3(a+2)x の虚部で起こりやすい。目安は12分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 京都大学 2001年度 前期 数学 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。