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京都大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

xy平面内の1y1で定められる領域Dと,中心がPで原点Oを通る円Cを考える.
CDに含まれるという条件のもとで,Pが動きうる範囲を図示し,その面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式積分 軌跡面積計算、絶対値の処理

方針

中心を P=(x,y) と置くと、円の半径は OP=x2+y2 である。円が帯 1Y1 からはみ出さないためには、中心から上下の境界までの距離の小さい方、すなわち 1y が半径以上であることが必要十分である。これを2乗して x2+2y1 に直し、上下対称な放物線状の領域として面積を積分する。

解答

中心を P=(x,y) とおく。円 C は中心が P で原点 O を通るので、その半径は OP=x2+y2 である。

領域 D は帯状領域 1Y1 である。円全体がこの帯に含まれるためには、円が上の直線 Y=1 にも下の直線 Y=1 にもはみ出さなければよい。中心 (x,y) から上の境界までの距離は 1y、下の境界までの距離は 1+y である。

したがって必要十分条件は x2+y21y かつ x2+y21+y である。これはまとめて x2+y21y と書ける。この右辺が0以上であることから、特に y1 も含まれる。

両辺は0以上なので2乗して x2+y2(1y)2 である。右辺を展開すると (1y)2=12y+y2 だから x2+2y1 を得る。すなわち y1x22 であり、このためには 1x1 である。

したがって P の動きうる範囲は、x 軸に関して対称で、上側の境界が y=1x22 下側の境界が y=1x22 である領域である。面積は11{1x22(1x22)}dx=11(1x2)dxである。よって [xx33]11=43 となる。

したがって面積は 43 である。

別解

解法2(水平断面で面積を積分する)

方針

円が帯から出ない条件を x2+2y1 まで求める。
その後は y を固定し、許される x の幅を
212y として水平断面を積分する。

解答

中心を P=(x,y) とすると、円の半径はr=x2+y2である。円が帯 1Y1 に含まれるための必要十分条件はr1y,r1+y.すなわちx2+y21yである。両辺を2乗して整理するとx2+2y1.y を固定すると、動ける x の範囲は12yx12yであり、y1/2 である。上下対称性を使えば面積 AA=201/2212ydy=4[13(12y)3/2]01/2=43.したがって求める面積は 43 である。

総評

難度5、計算量4。円が帯に含まれる条件を、中心から境界までの距離で表せるかが核心である。採点上は、半径が OP であること、上下両方の境界までの距離を考えて 1y が出ること、2乗して x2+2y1 に整理することを明確に書く必要がある。図示では上下対称な放物線にはさまれた領域として示せばよい。目安は15分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 京都大学 2001年度 前期 数学 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。