方針
と置くと、仮定は である。さらに なので、 となる。から を で表し、最大の と最小の だけを評価すれば、すべての が に入る。
解答
とおく。仮定より である。
またであるから である。
さらに より、 は逆順に並ぶので である。
まず最大の項 を評価する。ここで であり、また だから である。したがって となる。よって である。
次に最小の項 を評価する。ここで であり、また だから である。したがって となる。よって である。
以上から、任意の について である。したがって が成り立つ。
別解
解法2(最大項と最小項の差から示す)
方針
仮定を「各項を1つ除いた和が に入る」と読む。
最小項を除いた和と最大項を除いた和の差から
を得る。
端の項の符号で分けると、上下の評価が短く示せる。
解答
仮定は、すべての に対してということである。特に、最小項 を除いた和と
最大項 を除いた和を比較すると両式の差からを得る。
まず なら なら全項が正であり、に が含まれるので である。
したがって常に である。
次に なら なら全項が負であり、に が含まれる。
他の項も負だからよって常に である。
以上よりだから、すべての について が成り立つ。
総評
難度6、計算量4。補集合和 を新しい変数にする発想が中心である。採点上は、 の大小が と逆になること、から を表せること、最大項と最小項だけを評価すれば十分であることを順に示す必要がある。厳密な不等号 を使うため、結論も 、 と厳密になる。目安は18分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。