方針
を結ぶ方向を第1座標軸とし、その垂直平面内の単位ベクトル で
射影平面 を表す。射影点 の平面座標を
と書けば、4点が共円である条件は1本の連続方程式になる。
を の垂直成分に直交する向きから の垂直成分に直交する向きまで動かし、
両端で符号が逆になることを示す。
解答
となるよう尺度を取り、と表す。太字部分は に垂直な2次元平面内のベクトルである。
面 は鋭角三角形だから、 から への垂線の足は
線分 の内部にある。よってまた四面体は退化していないので は平行でない。
を含む平面 を、その に垂直な単位方向ベクトル
で表す。 内で と座標を取ると を通る円の方程式は、ある実数 を用いてと書ける。したがって もこの円上にあるための必要十分条件は に垂直な平面で向きを固定し、90度回転を とする。と取る。 を の向き付き面積とすると
である。 では かつ
だからである。一方、 では かつ
だから単位円上で から へ連続に動かすと、
も連続に変化する。中間値の定理により を満たす
が存在する。
この零点では なら となって不可能であり、
同様に でもある。ゆえに は一直線上にならず、
共円は退化しない。さらに から は と異なる。
仮定 は と同値なので でもある。
以上により、題意を満たす平面 が存在する。
別解
解法2
方針
辺 を軸として射影平面を回し、射影点から を見る有向角の差を考える。
面 に垂直な平面と面 に垂直な平面では差の符号が逆になる。
鋭角条件で端点の射影位置を制御し、連続性と円周角の定理の逆で存在を得る。
解答
を含む平面を連続的に回転させる。まず平面 を
面 と垂直に取る。このとき は から へ下ろした垂線の足であり、
面 が鋭角なので の内部にある。したがって
はこの順に一直線上に並ぶ。
同様に、面 と垂直な平面 では が
の内部にある。射影点が 上にない途中の平面で、
に対する2つの有向円周角の差を連続に選ぶ。 側と 側では、
一方だけが平角へ近づくため の符号が逆になる。
よって中間値の定理により途中で となる平面が存在する。
円周角の定理の逆から、その平面では は同一円周上にある。
鋭角条件により の 方向の座標は両端 の間にあるので、
とは一致しない。また なら、 の差は
の法線方向となって となり、仮定に反する。
したがって4点はすべて相異なる。
総評
難度は10段階中8、計算量は3。目安時間は23分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。
存在証明では連続量を具体的な共円条件 として置くと厳密になる。最後に4点の相異性と円の非退化を、鋭角条件と から個別に確認する。
採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。