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京都大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

楕円x2+y24=1と円(xa)2+y2=b(b>0)が相異なる4点で交わるという.このとき点 (a,b) のとりうる範囲を図示せよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安17

図形と方程式方程式・不等式 文字消去判別式必要十分条件、範囲評価

方針

楕円から y2=4(1x2) を得て円へ代入すると、交点の x 座標を与える二次方程式になる。4交点の条件は、その方程式が区間 (1,1) に異なる2根をもつことと同値である。頂点と両端での符号から条件をまとめる。

解答

楕円上では y2=4(1x2) である。円の式へ代入すると、交点の x 座標はh(x)=3x2+2ax+ba24=0を満たす。相異なる4交点をもつための必要十分条件は、h(1,1) に異なる2根をもつことである。

上に開く二次関数なので、この条件は、軸が区間内にあり、判別式が正で、両端の値が正であること、すなわちa<3,b<4+4a23,b>(a+1)2,b>(a1)2である。最後の二つはb>(a+1)2とまとめられる。よって求める範囲はa<3,(a+1)2<b<4+4a23.これは a=0 に関して対称で、下側の二つの放物線 b=(a±1)2 の外側包絡線と、上側の放物線 b=4+4a2/3 の間の開領域である。境界は含まない。

別解

解法2

方針

交点の x 座標を与える上に開く二次式を作る。
相異なる4交点とは、異なる2つの x 根がともに (1,1) に入り、
各根に正負2つの y が対応することと同値である。
軸・判別式・両端値の4条件を必要十分として整理する。

解答

楕円上では y2=4(1x2) である。円へ代入するとh(x)=3x2+2ax+ba24=0.異なる2根が (1,1) にあれば各根で y0 の正負2点が得られ、
逆も成り立つ。

h は上に開くから、この2根条件は1<a3<1,h(a3)<0,h(1)>0,h(1)>0と同値である。各式を整理するとa<3,b<4+4a23,b>(a1)2,b>(a+1)2.最後の2式は b>(a+1)2 とまとめられる。したがって求める開領域はa<3,(a+1)2<b<4+4a23.すべて厳密不等号なので、3本の放物線からなる境界は含まない。

総評

難度は10段階中6、計算量は6。目安時間は17分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

4交点には、区間 (1,1) 内の異なる2根と各根に対応する正負の y が必要である。境界は接する場合または y=0 になる場合なので、すべて除外する。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

冊子PDFで見る京大の図形と方程式の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。