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京都大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

(1) x0のとき,不等式ex1+12x2が成立することを示せ.

(2) 自然数nに対して関数fn(x)=n2(x1)enxx0における最大値をMnとする.
このとき,n=1Mnを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

指数・対数微分数列 不等式評価微分による最大最小和の計算

方針

(1) 差を微分し、ex1+x を使う。(2) 各 fn を微分して最大点を求め、得られた等比型級数を計算する。

解答

(1) g(x)=ex112x2とおく。x0 では基本不等式 ex1+x よりg(x)=exx1>0.また g(0)=0 なのでg(x)0.従ってex1+12x2である。

(2) fn(x)=n2(x1)enxを微分するとfn(x)=n2enx(n+1nx).従って x0 において fnx=1+1nで最大となる。その最大値はMn=n21ne(n+1)=ne(n+1).よって、r=e1 とおけばn=1Mn=e1n=1nrn.有限等比数列を微分して極限をとることによりn=1nrn=r(1r)2(0<r<1)だからn=1Mn=e2(1e1)2=1(e1)2.

別解

解法2(積分評価と変数の拡大)

方針

(1)ex の積分表示から、問題の式より強い評価を得る。
(2)は u=n(x1) と拡大し、最大化を ueu の標準形へ帰着する。

解答

(1)
x0ex=1+0xetdt1+0x(1+t)dt=1+x+x22.ここで et1+t を用いた。従って特にex1+x22.(2)
u=n(x1) とおく。x0un に対応し、fn(x)=nenueu.u<0 ではこの値は負である。一方ddu(ueu)=(1u)euだから、u0 での最大値は u=1 のときの e1 である。
従ってMn=ne(n+1).よってn=1Mn=1en=1n(1e)n=1e1/e(11/e)2=1(e1)2.

総評

難度6、計算量5。最大点が定義域 (xgeqq0) に含まれることと、両端でそれより大きくならないことを増減で確認している。 答案では結論だけでなく、等号・端点・定義域を明示し、各変形の根拠が追える構成にした。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2000年度 後期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。