方針
点 の座標を とおき、まず接線の傾きを として、これを 回転した直線の傾きを求める。回転後の直線が鉛直になる境界 は交点数が増えないので別に除く。鉛直でない場合は、曲線との交点方程式から既知の根 を取り出し、残りの2次方程式が相異なる2実根をもつ条件を判別式で調べる。最後にその条件を、曲線上の点 の 座標の範囲として言い直す。
解答
とおく。曲線 の における接線の傾きは である。傾き の直線を反時計回りに 回転すると、方向ベクトル は に移る。したがって、 でなければ回転後の直線の傾きは である。
ここで だから、 のとき、回転後の直線 の傾き は であり、直線 の方程式は である。一方、 のときは回転後の直線が鉛直線 となり、曲線 とは の1点でしか交わらない。したがってこの場合は条件を満たさない。
以下、 とする。 と の交点の 座標は を満たす。左辺を因数分解すると であるから を得る。ここで は点 に対応する既知の交点である。
したがって が と相異なる3点で交わるためには、2次方程式 が相異なる2つの実数解をもち、しかもその解が と一致しないことが必要十分である。判別式 は である。 を代入すると となる。分子 は常に正であるから、 となる条件は すなわち である。
また、残りの2次方程式に を代入すると となる。もしこれが0なら であるが、 は を意味し、 となって実数 では不可能である。よって上の範囲で得られる2つの根は、どちらも とは異なる。
以上より、求める点 の範囲は、曲線 上で を満たす部分である。
別解
解法2(もう一つの交点を直接おく)
方針
接点を 、別の交点を とおく。
弦 の傾きと、接線を45度回転した直線の傾きを等置すると
の二次方程式になる。判別式の符号だけで交点数を判定する。
解答
接点を とする。接線の傾きは であり、
これを反時計回りに45度回転した直線の傾きはである。ただし では回転後の直線は鉛直で、交点は だけである。
以外の交点を とする。弦 の傾きはだから、 が回転後の直線上にある条件はこの二次方程式が相異なる2実根をもつ条件は分子は常に正なのでまた が二次方程式の解なら だが、
これを上の へ代入すると となり不可能である。
したがって求める範囲は、曲線 上のの部分である。
総評
接線を45度回転した直線と3次曲線の交点数を、2次方程式の判別式に落とす問題。難度は標準上位、計算量は中程度で、目安時間は18〜22分。得点の中心は、回転後の傾き を正しく出すこと、 の鉛直線の場合を先に外すこと、さらに既知の交点 を除いた2次方程式を調べることにある。判別式だけを見て終えると、 が重複していないかの確認が抜けやすい。別解のように「もう一つの交点の 座標」を直接置くと、なぜ2次方程式が出るのかが見えやすい。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。