方針
交点の 座標は3次方程式 の相異なる3実根である。3実根をもつなら、導関数は2つの相異なる実根をもつので、まず が従う。次に , と置くと、方程式は の形になる。極大点 と極小点 の符号から を得て、単調区間と の符号を使い、3つの根がすべて に入ることを示す。
解答
とおく。 と のグラフが相異なる3つの交点をもつということは、方程式 が相異なる3つの実数解をもつということである。
まず である。相異なる3つの実数解をもつ3次方程式では、解と解の間に導関数が0になる点がある。したがって は相異なる2つの実数解をもつ必要がある。よって であり、 が示された。
以下 とおく。 として を整理すると、ある実数 を用いて と書ける。そこで とおく。求める3つの 座標に対応する は、 の相異なる3実根である。
導関数は である。したがって はする。3つの実根をもつためには、極大値が正、極小値が負でなければならない。すなわち である。これより を得る。
この不等式を用いて での値を調べると、 であり、 である。 は で増加し、 であるから、左側の根は にある。また で減少し、 であるから、中央の根は にある。さらに で増加し、 であるから、右側の根は にある。
したがって3つの実根はすべて を満たす。, であるから、すべての交点の 座標は に含まれる。
別解
解法2
方針
3つの交点の 座標を と置く。
変数を平行移動した3次式では である。
解と係数の関係から3根の2乗和を求めると が直ちに従い、
他の2根が相異なることを使うだけで各 の鋭い上界も得られる。
解答
交点の 座標を としとおく。 と平行移動すると方程式はの形になる。解と係数の関係よりしたがって3根は相異なり、左辺は0ではないから 、すなわち である。 とおく。
例えば について、 であり
だからゆえに にも同じ議論が使えるので、全根について 。
へ戻せばが示される。
総評
難度は10段階中6、計算量は5。目安時間は17分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。
3実根の存在から導関数の2実根を導く部分と、各根が開区間へ入る部分を分ける。平行移動後の定数を具体化しなくても、極値または解と係数の関係で完結する。
採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。