方針
純虚数解をもつ条件なので、解を x=ti(t は実数)とおいて実部と虚部を比較する。虚部の式には t が因数として現れるため、t=0 と t=0 を必ず分ける。t=0 の場合は2本の式から a を消去して t2 を決め、最後に実数条件と a の値を戻して確認する。
解答
純虚数解を x=ti とおく。ただし t は実数である。i2=−1 より、各べきは x2=−t2,x3=−t3i,x4=t4,x5=t5i と表される。これを与えられた方程式に代入して実部と虚部を比較すると t4−t2+a=0 および t(t4+t2−a−1)=0 を得る。
まず t=0 のとき、実部の式から a=0 である。実際、x=0 はこのとき純虚数解である。
次に t=0 とする。このとき虚部の式から t4+t2−a−1=0 すなわち a=t4+t2−1 である。これを実部の式 t4−t2+a=0 に代入すると t4−t2+t4+t2−1=0 より 2t4−1=0 を得る。したがって t4=21,t2=21 である。t2 は正なので、対応する実数 t は存在する。
このとき a=t4+t2−1=21+21−1=22−1 となる。
以上より、求める a の値は a=0,22−1 である。
別解
解法2(共役な純虚数解を二次因子にする)
方針
原点が解になる場合を先に調べる。
非零の純虚数解があれば共役も解なので、x2+u を因子にもち、
残りを三次式として係数比較する。
解答
多項式をP(x)=x5+x4−x3+x2−(a+1)x+aとする。x=0 が解となるのは a=0 のときである。
非零の純虚数 ti が解であるとする。u=t2>0 とおけば、
実係数多項式なので −ti も解であり、P(x)=(x2+u)(x3+bx2+cx+d)と書ける。係数比較によりb=1,c+u=−1,d+u=1,cu=−(a+1),du=a.したがってc=−1−u,d=1−u,a=u−u2.一方、cu=−(a+1) へ代入すると−u−u2=−(u−u2+1),すなわち2u2=1.u>0 より u=1/2 であり、a=u−u2=21−21=22−1.よって答えはa=0,22−1である。
総評
純虚数解を代入して実部・虚部を比較する標準問題。難度は標準、計算量は少なめで、目安時間は10〜14分。虚部の式 t(t4+t2−a−1)=0 から t=0 を落とすと a=0 を失うので、ここが最大の注意点である。t=0 では a を消去して 2t4−1=0 まで整理できればよい。別解として大きく異なる方法はほとんどなく、同じ条件比較の変形に留まるため、主解を丁寧に書くのが最も読みやすい。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。
冊子PDFで見る京大の複素数平面の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2001年度 前期 数学 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。