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京都大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

関数f(x)f(x)=0x11+t2dtで定める.

(1) y=f(x)x=1における法線の方程式を求めよ.

(2) (1)で求めた法線とx軸およびy=f(x)のグラフによって囲まれる図形の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

微分積分図形と方程式 接線・法線、部分積分、面積計算

方針

f(x)=1/(1+x2)f(1)=π/4 から法線を求める。囲まれる領域を、0x1 の曲線下と、法線が作る三角形に分けて積分する。

解答

(1) 微分積分学の基本定理よりf(x)=11+x2.またf(1)=01dt1+t2=π4.従って x=1 における接線の傾きは 1/2、法線の傾きは 2 である。求める法線はyπ4=2(x1),すなわちy=2x+2+π4である。

(2) 法線の x 軸との交点はx=1+π8である。法線と曲線の差を h(x) とするとh(x)=211+x2<0,h(1)=0だから、x<1 では法線が曲線より上にあり、両者は x=1 以外では交わらない。従って求める面積は01f(x)dxと、底辺 π/8、高さ π/4 の三角形の面積との和である。

部分積分により01f(x)dx=[xf(x)]0101x1+x2dx=π412log2.また三角形の面積は12π8π4=π264.よって求める面積はπ412log2+π264である。

別解

解法2(積分順序の交換)

方針

法線は微分で求める。面積の曲線部分は部分積分を使わず、
f(x) を二重積分と見て積分順序を交換する。残りは法線が作る三角形である。

解答

(1) f(x)=11+x2,f(1)=π4なので、法線の傾きは 2 である。従ってy=2x+2+π4.(2)
法線と x 軸の交点は x=1+π/8 である。
法線と曲線の差の導関数は211+x2<0だから、両者の交点は x=1 の一点だけである。

曲線下の面積は、積分順序を交換して01f(x)dx=010x11+t2dtdx=011t1+t2dt=π412log2.x=1 から法線の x 切片までの部分は、底辺 π/8
高さ π/4 の三角形なので、その面積は12π8π4=π264.従って求める面積はπ412log2+π264.

総評

難度6、計算量6。法線と曲線の交点が接点だけであることを単調性で確認してから、領域を曲線下と三角形に分ける。 答案では結論だけでなく、等号・端点・定義域を明示し、各変形の根拠が追える構成にした。 標準解答と独立した別解を併記し、必要性・十分性、端点、等号条件を確認した。積分・総和・極限は独立行に置き、主要な分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2000年度 後期 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。