方針
3根は複素平面上で一辺 の正三角形を作る。重心を 、重心から頂点への複素数を と表すと であり、根をもつ多項式が一度に展開できる。実係数条件と定数項を使って を決める。
解答
とする。3根は一辺 の正三角形の頂点だから、ある複素数 を用いてと表せる。これらを根にもつ多項式は係数比較により は実数だから は実数である。また で、 は実数だからしたがって前者では 、後者では と取れて、いずれも条件を満たす。よってがすべてである。
別解
解法2(実根と共役根を座標化する)
方針
実係数3次式なので根の集合は共役で不変である。実根1個と共役な2根を置き、正三角形の辺長条件から中心を決める。
解答
3根は正三角形を作り、係数が実数なので、1根を実数 、残りをと書ける。共役な2根の距離から実根との距離も だから三角形の重心を とすると の場合は根の積が なのですなわち である。 の場合はであり、同様によって である。
根の和と2根積の和からしたがってである。
総評
難度7、計算量5。想定時間は25分程度。三つの根の距離がすべて等しいことを正三角形と読み、外接円半径が1になる点が入口である。重心をずらした の形にすると、実係数条件と積の条件を短く処理できる。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。