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京都大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

f(x)=xsinx (x0)とする.
(π2,π2)におけるy=f(x)の法線と,
y=f(x)のグラフの0xπ2の部分,
およびy軸とで囲まれる図形を考える.
この図形をx軸の回りに回転して得られる回転体の体積を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

積分三角関数 接線・法線体積計算定積分評価

方針

まず接線の傾きから法線を求める。回転体の体積は、法線を上側、曲線を下側とする円環の断面積を積分する形にする。上下関係を確認したうえで、x2sin2x は半角公式と部分積分で計算する。

解答

f(x)=xsinx とおくと f(x)=sinx+xcosx である。したがって f(π2)=1 であり、接線の傾きは 1、法線の傾きは 1 である。点 (π2,π2) を通るから、法線は yπ2=(xπ2) すなわち y=πx である。 0xπ2 において g(x)=πxxsinx とおくと g(x)=1sinxxcosx<0 であり、g(π2)=0 である。よってこの区間で法線 y=πx は曲線 y=xsinx の上側にある。したがって、求める体積 VV=π0π2{(πx)2(xsinx)2}dxである。

まず0π2(πx)2dx=[(πx)33]0π2=7π324.次に、sin2x=1cos2x2 を用いて0π2x2sin2xdx=120π2x2dx120π2x2cos2xdx.部分積分により0π2x2cos2xdx=[x2sin2x2]0π20π2xsin2xdx=0π2xsin2xdx=[xcos2x2+sin2x4]0π2=π4.したがって0π2x2sin2xdx=12π32412(π4)=π348+π8.以上よりV=π(7π324π348π8)=π(13π348π8)=π2(13π26)48.

別解

解法2(外側と内側の回転体を分ける)

方針

囲まれた領域の回転体を、直線 y=πx の下の回転体から曲線 y=xsinx の下の回転体を引いたものとして計算する。

解答

接線の傾きはf(π2)=1なので、法線はy=πxである。区間0xπ2ではこの直線が曲線の上側にある。

まず外側の回転体の体積はVout=π0π2(πx)2dx=7π424.内側はVin=π0π2x2sin2xdx.半角公式と2回の部分積分により0π2x2sin2xdx=π348+π8である。したがってV=VoutVin=7π424(π448+π28)=π2(13π26)48.

総評

難度6、計算量6。目安時間は15〜20分。採点ポイントは、法線 y=πx を正しく求めること、区間 [0,π2] で法線が曲線の上側にあることを確認すること、体積をπ{(πx)2(xsinx)2}dxと立てることです。

誤りやすいのは、接線の傾きをそのまま法線に使うこと、または回転体で半径の差を2乗してしまうことです。断面は外半径と内半径の2乗の差であり、積分では x2sin2x の処理が山場です。答案は、法線、上下関係、体積設定、積分計算の順に分けると、式の意味が明確になります。

第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2003年度 前期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。