方針
頂点Oを原点とみなし、 をベクトルで表す。対辺の直交条件から3つの内積が等しいことを示し、側面の面積条件で3本の長さをそろえる。最後に底面 の面積条件を使って内積を決め、全辺同長を導く。
解答
、、 とおく。条件 より であるから、 である。同様に よりが成り立つ。したがって3つの内積はすべて等しい。この共通値を とおく。
また とおく。三角形 の面積の2乗はそれぞれ である。4つの面の面積がすべて等しいので、特にこの3つは等しく、 を得る。 であるから とおける。
このとき三角形 の面積の2乗は である。一方、三角形 についてとすると また である。よって三角形 の面積の2乗は面積が等しいから 四面体はつぶれていないので であり、両辺を で割ると となる。したがって である。
最後に各辺の長さを比べると であり、また である。同様に である。したがって6本の辺はすべて等しく、四面体 は正四面体である。
別解
解法2(辺長と余弦で整理する)
方針
対辺直交を内積の等式へ直し、3側面の面積から頂点辺3本を等しくする。最後に底面の面積条件で共通内積を決める。
解答
3本の頂点辺の長さを とする。対辺直交の3条件からを得る。三角形 の面積の2乗はである。これらが等しく だからさらになので、底面 は正三角形である。底面と側面の面積が等しいことから で割ればゆえにしたがって四面体は正四面体である。
総評
難度8、計算量6。目安時間は18〜25分。採点ポイントは、対辺の直交条件から3つの内積を同じ値 にそろえること、3つの側面の面積等式から を導くこと、底面 の面積まで使って を得ることです。
誤りやすいのは、直交条件だけで正四面体と結論してしまうこと、または面積公式の2乗で係数 を落とすことです。答案は、内積の整理、側面の面積比較、底面の面積比較、辺長の確認という4段階に分けると、条件を使い切ったことが明確になります。理系でも計算より論証の整理が得点を左右します。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。