方針
まずなので,長さ条件からを得る。次にを計算し,を用いて長さ条件を整理すると,つまりまたはに分かれる。の場合はが回転型になるか,少なくとも初期ベクトルの軌道がに留まる。の場合はとなり,2つ進むごとに符号が変わるだけなので長さが保たれる。
解答
とする。初期値はであるからである。条件より である。
次にである。ここでより なので であり, である。を用いると である。左辺を整理すると,より となる。したがって すなわち である。よって である。
まずの場合を考える。より である。一方なので である。もしならであり,となる。このとき任意のベクトルについて であるから,を掛けても長さは変わらない。したがってすべてので である。 かつの場合は,よりである。このときであり,以後も第2成分は0のまま,第1成分はに留まる。よってこの場合も長さは常に1である。
次にの場合を考える。より である。直接計算するとである。したがってである。2つ進むごとに符号が変わるだけなので,長さは保たれる。
以上のすべての場合で が成り立つ。
別解
解法2
方針
、 とおく。 から行列恒等式 を直接確かめ、 を得る。初期の3本の単位ベクトル の関係から または を導き、「長さ1」と「隣接内積一定」を同時に帰納する。
解答
を2次の単位行列、 とする。 を用いて直接計算するとである。 とおけばを得る。特に仮定と初期値より上の等式の両辺の長さの平方をとるとしたがって のときは であるから、すべての項の長さは1である。
のとき、 とおけば である。
ある についてが成り立つとする。このときまたよってこの性質は次の組にも引き継がれる。 では成立しているので、
数学的帰納法により、すべての正の整数 でである。
総評
難度7、計算量6。目安時間は25分程度で,条件を成分計算で使い切る証明問題である。を使ってをで整理し,に落とすのが山である。では長さ保存型,では型として処理できる。抽象的な行列用語を使わなくても,成分の二乗和を直接計算すれば高校範囲で完結する。