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京都大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

定数aは実数であるとする.
方程式(x2+ax+1)(3x2+ax3)=0を満たす実数xはいくつあるか.
aの値によって分類せよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

方程式・不等式 判別式、場合分け、計算整理

方針

積の方程式なので,2つの2次方程式 x2+ax+1=03x2+ax3=0 を別々に調べる。第1因子は判別式 a24 で実根数が変わり,第2因子は判別式 a2+36 により常に異なる2実根をもつ。ただし2つの因子が同じ実数解を持つ場合は重複して数えないため,共通解の条件を代入で求める。最後に a の範囲で個数を分類する。

解答

方程式は (x2+ax+1)(3x2+ax3)=0 であるから,x2+ax+1=0 または 3x2+ax3=0 を満たす実数 x を数えればよい。

まず第1因子について,判別式は D1=a24 である。したがって実数解の個数はa<2 で 0 個,a=2 で 1 個,a>2 で 2 個である。

次に第2因子について,判別式は D2=a2+36 であり,これは常に正である。したがって第2因子はすべての実数 a に対して異なる2個の実数解をもつ。

ただし,2つの2次方程式が共通解をもつ場合は,その解を二重に数えてはいけない。共通解 x があるとする。第1式から ax=x21 である。これを第2式に代入すると 3x2+ax3=3x2(x2+1)3=2x24=0 より x2=2 である。さらに第1式から ax=3 となるので,x=2 のとき a=32,x=2 のとき a=32である。したがって共通解があるのは a=32 のときに限られ,このとき共通解は1個である。なお 3/2>2 である。

以上をまとめると,実数解の個数は条件実数解の個数a<22a=232<a<324a=323a>324である。

総評

判別式だけなら標準的だが,2つの因子の共通解を忘れると a=3/2 の場合を4個と数えてしまう。想定時間は15分から18分,難易度は5,計算量は4程度。第2因子は常に2実根をもつので,第1因子の実根数を足し,必要なときだけ重複を1個引くという整理がよい。3/2>2 を確認して表に入れると,分類の境界が明確になる。

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出典: 京都大学 2008年度 前期 数学(文系学部・理系甲)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。