方針
外側の関数について f(y)≦0 となる入力区間を求め、内側の f(x) が取る値の範囲と比較する。内側の値域は最小値から上へ続く半直線なので、その下端が外側の禁止区間の右端 −2 より大きいことが必要十分になる。問題は狭義不等式であるため、等号では実際に f(f(x))=0 となることも確認する。
解答
実数 y に対してf(y)=(y+a)(y+2)である。a≧2 よりf(y)≦0⟺−a≦y≦−2.(1)一方、内側の関数を平方完成するとf(x)=x2+(a+2)x+2a=(x+2a+2)2−4(a−2)2.したがって f(x) の値域は[−4(a−2)2,∞)(2)である。
(2) の半直線は上へ無限に続くため、(1)の区間と交わらないための必要十分条件は、その左端が −2 より大きいことである。すなわち−4(a−2)2>−2.ここで等号を許すと、最小値 f(x)=−2 を取る x が存在し、f(f(x))=f(−2)=0となるので、確かに除かなければならない。
よって(a−2)2<8.a≧2 と合わせると、求める範囲は2≦a<2+22である。
模式図では、青い値域の左端が −2 より右にあれば、赤い禁止区間に触れない。
総評
難度5、目安時間15分。合成関数を4次式へ展開するより、外側の f が正でない入力区間と、内側の f(x) の値域を比較する方が短く本質的である。値域は上へ無限に続くため、禁止区間の左側へ逃がすことはできず、最小値が −2 より大きいことが必要十分になる。狭義不等式なので、境界 a=2+22 では f(f(x))=0 となる点まで確認する。
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出典: 京都大学 2013年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。