方針
問1は直線をと表し,垂線の足ではが直線の方向ベクトルと直交することを内積で使う。問2は失敗しても白球2個は袋に戻り,赤球だけが1個増えることをまず確認する。回目直前には白球2個,赤球個,合計個であるから,各回の失敗確率と最後の成功確率を掛ける。積はとに分けて望遠的に約分する。
解答
問1
直線の方向ベクトルは である。垂線の足は直線上にあるので,実数を用いて と表せる。すなわち である。 が直線に垂直であるから である。ここで なのでである。よって となる。したがって である。
問2
最初は白球2個,赤球1個である。失敗した場合,取り出した2個を袋に戻し,さらに赤球を1個加えるので,白球の個数は常に2個のままで,失敗するたびに赤球が1個増える。
したがって回目の試行の直前には,白球が2個,赤球が個,合計個入っている。回目に成功する確率は,白球2個を同時に取り出す確率なのでである。よって回目に失敗する確率はである。
求める確率は、1回目から 回目まで失敗し、 回目に成功する確率であるからである。2つの積をそれぞれ約分するとである。したがって求める確率はである。
総評
難度5、計算量4。目安時間は18分程度で,空間ベクトルと確率の独立した小問である。問1は方向ベクトルを作り,垂線条件を内積0で処理すればよい。問2は,失敗したときに白球数は変わらず赤球だけが増えることが最大の観察である。成功確率をと置いたあと,失敗確率の積を望遠的に約分する流れまで丁寧に書くと答案として安定する。