方針
折り返しでは,折り返しの軸となる辺をはさんで角が等しくなり,のようにから対応点までの長さも保たれる。と置くと,3回の折り返し後に から までの有向角は となる。面積比は共通する辺と等しい長さが消えるため,になる。が鋭角であることからを確認し,三倍角の公式でを決める。
解答
とおく。は鋭角三角形なので である。 を辺に関して折り返すと,点は点に移る。したがって である。次に,を辺に関して折り返すと,点は点に移るので である。さらに,を辺に関して折り返すと,点は点に移るので である。
したがって,点の方向は,を中心に角ずつ進んでいく。よって、 から までの有向角は である。通常の角が折り返す場合も、面積にはその正弦の絶対値が現れる。
三角形の面積を正弦で表すと であり, である。よりである。条件はなので である。 よりである。三倍角の公式 を用いると である。
ここで なら である。一方 なら となり不可能である。よって であり,だから である。
折り返しで進む角
各折り返しで方向角が ずつ進むため, から までの有向角は となる。
総評
難度5、計算量4。目安時間は15分程度で,折り返しによって角がずつ進むことを読めれば計算は短い。面積比では辺の長さ,共通するが消え,正弦だけの比になる。の絶対値は必要だが,三倍角の式から不可能な解を除けば一意に決まる。典型的な誤りは, から までの有向角を や と数え間違えること,また面積比を逆に使うことである。