方針
まず面積 S を定積分で求める。T では2曲線の交点を α と置き、tanα=a を得る。閉領域の上端は [0,α] では sinx、[α,π/2] では acosx なので積分を分ける。sinα,cosα を a で表し、面積比の方程式を解く。
解答
まずS=∫0πsinxdx=2である。0<α<π/2 において2曲線が交わるとするとsinα=acosα,tanα=a.したがってsinα=1+a2a,cosα=1+a21.閉領域の上端は 0≦x≦α では y=sinx、α≦x≦π/2 では y=acosx だからT=∫0αsinxdx+∫απ/2acosxdx=1−cosα+a(1−sinα)=1+a−1+a2.条件 S:T=3:1 と S=2 より T=2/3 である。したがって1+a−1+a2=32,1+a2=a+31.両辺は正なので2乗して1+a2=a2+32a+91となる。これを解くとa=34である。この値は正で、もとの等式も満たす。
面積 T の上下境界
0≦x≦α では sinx、その後は acosx が下側になる。
総評
難度5、計算量5。想定時間は12分程度。図形 T は2曲線のうち低い方と x 軸の間なので、交点の前後で積分を分けることが最大の注意点である。tanα=a から sinα,cosα を直角三角形で表すと、T=1+a−1+a2 まで整理できる。最後に平方根を移項して2乗する際は右辺が正であることを確認し、得られた a=4/3 を元の面積式へ戻して余分な解でないことを確かめたい。
冊子PDFで見る京大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2010年度 前期 数学(理系乙)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。