方針
問1は平面の法線ベクトルを作り,を通る垂線をパラメータ表示する。辺上の点はを満たすので,の2条件からとパラメータを決め,最後に座標が辺上に入ることを確認する。問2は文系第1問と同じで,失敗のたびに赤球だけが1個増えるため,回目直前の赤球数をとして失敗確率の積を望遠的に約分する。
解答
問1
平面上の2つのベクトルは である。この平面に垂直なベクトルは を満たせばよい。例えば と取れる。実際, かつ である。
したがって,を通り平面に垂直な直線は,実数を用いて と表せる。すなわち である。
辺はとを結ぶ線分なので,その上の点は を満たす。よって交点では である。第2式より であり,これを第1式に代入すると となる。より である。このとき であり, である。これはを満たす。したがって である。
問2
失敗した場合,取り出した2球を袋に戻し,さらに赤球を1個加える。したがって白球の個数は常に2個であり,失敗するたびに赤球だけが1個増える。 回目の直前には,白球2個,赤球個,合計個が袋に入っている。よって回目の成功確率はである。したがって失敗確率は である。
求める確率はである。2つの積はそれぞれと約分できる。したがってである。
問1の位置関係
模式図。点 から平面 への法線が辺 と交わる。
総評
難度5、計算量4。目安時間は20分程度で,問1は平面の法線ベクトルを作る標準的な空間ベクトル問題,問2は状態変化を追う確率問題である。問1では,交点が辺上にある条件としてだけでなく,最後にも確認するとよい。問2は文系第1問と同じ構造で,赤球数がと増えることを明確に書けば望遠積に持ち込める。