方針
折り返しによって,から各点への長さは交互に保たれ,角はずつ進む。したがって,かつ から までの有向角は として面積比を表せる。面積比はとなる。よりこの値は3未満なので,正の整数倍は1または2に限られる。それぞれの三角方程式を解き,範囲内の角を列挙する。
解答
とおく。三角形なので である。 とが辺に関して対称であるから,を辺について折り返した点がである。したがって である。同様に次の折り返しで となり,さらに となる。よって、 から までの有向角は であり、通常の角の取り方や向きによらず、面積には が現れる。
したがって であり, である。より,面積比はである。
三倍角の公式を用いると である。ここでなので,は0以上3以下である。ただし値が3になるのは,すなわちの場合であり,三角形が退化するので除かれる。したがって正の整数倍となるには,値は1または2である。
まず のとき,可能なのは であり, である。よって である。
次に のとき, または である。したがって または であり, である。
以上より求める値はである。
対称移動の模式図
であり, から までの有向角は である。
総評
難度6、計算量5。目安時間は20分程度で,折り返しが作る角の進み方を正しく追うことが中心である。面積比は長さが消えてになるため,あとは三倍角の公式と整数条件の処理である。正の整数倍という条件から値を1または2に絞る理由,値3が退化三角形に対応して除外される理由を明記すると答案の論理が締まる。