方針
とおき、2本のベクトル の内積と行列式から を作る。内積が常に正なので、 の範囲で1変数関数を微分して最大化する。
解答
とする。 であり, だから である。
2つのベクトルの内積はである。また,平面上の2ベクトルが作る平行四辺形の面積に対応する量は である。
ここで なので, である。したがって であり, を最大にすることはこの値を最大にすることと同じである。 とおく。微分するとである。 では分母は正で, だから, は で正, で負である。よって は で最大となる。
このとき である。 より が最大値である。
弦 を見込む角
最大時には を通る円が直線 に で接する。
別解
方針
固定弦 を見込む円周角として考える。 を通る円が直線 と交わる条件から半径の最小値を求め、接するときに見込む角が最大になることを使う。
解答
とする。まずだから、常に である。
を通る円の中心を とする。 の垂直二等分線は
なのでと書ける。点 は直線 上にあるため、この円が同直線と
交わるための必要条件はである。両辺を2乗して整理すると後者では である。一方、前者では
が のとき最小になる。このとき円は
に接し、その接点は 、半径はである。
固定された弦 を鋭角 で見込むとよって半径が最小のとき が最大となり、したがって最大値はである。
総評
目安時間は18分前後。ベクトルから を作る方法が最短で,内積が常に正であることを確認してから最大化に移るのが大切である。微分計算自体は軽いが, と の最大が一致する理由を省くと論理が薄くなる。円の接線による方法は,固定された弦を見込む角は円の半径が小さいほど大きい,という図形的な理解を補強してくれる。