方針
曲線を x=(2+cosθ)cosθ、y=(2+cosθ)sinθ と媒介表示する。dx/dθ=−2sinθ(1+cosθ)≦0 なので、回転体は x に垂直な円板で重複なく表せる。V=π∫y2dx を θ の積分へ直し、最後に u=cosθ と置換して多項式を積分する。
解答
極方程式からx=(2+cosθ)cosθ,y=(2+cosθ)sinθである。またdθdx=−sinθcosθ−(2+cosθ)sinθ=−2sinθ(1+cosθ)≦0であるから、x は 0≦θ≦π で単調に減少する。したがって円板法により、求める体積を V とするとV=−π∫0πy2dθdxdθ=2π∫0π(2+cosθ)2sin3θ(1+cosθ)dθ.u=cosθ とおくと du=−sinθdθ、sin2θ=1−u2 であるからV=2π∫−11(2+u)2(1−u2)(1+u)du.被積分関数を展開すると(2+u)2(1−u2)(1+u)=4+8u+u2−7u3−5u4−u5.奇関数の項の積分は0なのでV=2π∫−11(4+u2−5u4)du=2π(8+32−2)=340π.回転前の領域
x(θ) は単調に減少するため,x に垂直な円板で重複なく積分できる。
総評
難度7、計算量7。想定時間は22分程度。極座標の面積公式ではなく、回転体なのでまず直交座標の円板法 π∫y2dx へ戻す。x(θ) が単調減少することを確認し、積分の符号を反転するのが重要である。u=cosθ の後は対称区間 [−1,1] なので奇数次の項が消え、計算を半分にできる。展開前に (1−u2)(1+u) を保つと符号を追いやすい。
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出典: 京都大学 2009年度 前期 数学(理系(乙))(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。