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京都大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xy平面上で,y=xのグラフと
y=34x232
のグラフによって囲まれる図形の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

図形と方程式積分 絶対値の処理、面積計算定積分評価

方針

絶対値の中身 34x23 の符号が変わるのは x=±2 である。直線 y=x との交点を、x2 側と x2 側でそれぞれ求め、交点と式の切り替わり点で積分区間を分ける。右側の囲まれた部分は x=2 で式が変わるので、[2/3,2][2,10/3] に分けて上から下を引く。

解答

絶対値の中身は 34x23 であり、これは x2 で0以下、x2 で0以上である。したがってグラフは y=134x2(x2) および y=34x25(x2) で表される。

まず x2 で直線 y=x と交わる点を求める。 x=134x2 より 3x2+4x4=0 であるから (3x2)(x+2)=0 となり、x=2,x=23 を得る。

次に x2 で交点を求める。 x=34x25 より 3x24x20=0 であるから (3x10)(x+2)=0 となり、x=2,x=103 を得る。

したがって、囲まれる部分は、[2,2/3][2/3,10/3] にできる2つの部分である。ただし後者は x=2 で絶対値の式が切り替わる。よって面積は223(134x2x)dx+232(x1+34x2)dx+2103(x34x2+5)dxである。

それぞれ計算すると、223(134x2x)dx=6427,232(x1+34x2)dx=6427,2103(x34x2+5)dx=8027.したがって求める面積は 6427+6427+8027=20827 である。

総評

絶対値付き放物線と直線の囲む面積で、文系第4問より1段広い範囲を扱う。交点は3つだが、x=2 は絶対値の切り替わり点でもあり、右側の領域は x=2 を境に式が変わる。積分区間を図の左右だけで分けると、[2/3,10/3] を一つの式で処理してしまう危険がある。目安時間は18分程度で、グラフの概形と区間分割が得点の中心である。

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出典: 京都大学 2011年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。