方針
(1) は、角の二等分線が対辺を隣り合う2辺の比に分けることを先に使い、角の二等分線の長さの公式に代入する。辺の対応を取り違えると値が変わるので、 を固定して計算する。(2)は、小さい方が になるには相手のカードが から までであることを数え、 と が独立であることから同じ値をとる確率を二乗和で求める。
解答
(1)
である。 は の二等分線なので、角の二等分線の定理より である。よって となる。
角の二等分線により となる。
角の二等分線の長さの公式 を用いると、 である。したがって、長さは正であるから である。
同じ計算を公式 に直接代入しても、 となる。
(2)
1回の試行で2枚のカードを選ぶ方法は 通りで、どれも同様に確からしい。小さい方の数が となるのは、選ばれた2枚が のいずれかであるときである。したがって である。 は小さい方にはなれないので含めない。
カードを戻してから2回目を行うので、 と の分布は同じで、しかも独立である。よってである。ここで は を動くから、である。
別解
解法2
方針
(1) は角の二等分線の定理で を求めたあと、三角形 に
Stewart の定理を適用して を直接決定する。(2) は2回の選択結果を
順序対として一括して数え、小さい数が一致する有利な組を
通りと数える。
解答
(1)
角の二等分線の定理よりであり、 だから である。
三角形 の線分 に Stewart の定理を用いるとである。数値を代入してを得る。左辺は なので長さは正であるからである。
(2)
1回の選択結果は、9枚から2枚を選ぶ 通りである。
2回の結果を順序つきで並べれば、全事象は 通りで、すべて同様に確からしい。
共通の最小値が であるためには、各回で と
のいずれかを選べばよい。各回の選び方は 通りなので、
2回とも最小値が となる組は 通りである。よって有利な組は通りである。したがって
総評
小問2題だが、どちらも「何を数えるか」「どの辺を使うか」を最初に固定できれば重くない。(1)は公式暗記だけで押すと、対辺 と隣辺 の取り違えが起こりやすい。 まで出してから長さ公式へ進むと確認しやすい。(2)は の値そのものではなく、 となる組の数が 通りであることが中心である。目安時間は15分程度で、計算よりも整理の正確さで差がつく。