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京都大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

四面体OABCにおいて,点Oから3点ABCを含む平面に下ろした垂線と
その平面の交点をHとする.
OABC
OBOC
OA=2
OB=OC=3
AB=7のとき,
OHを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

ベクトル 内積の利用ベクトル成分計算、計算整理

方針

条件を内積へ直して ab,ac,bc を決める。底面 ABC の面積を Gram 行列から、四面体の体積を3本のベクトルが作る平行六面体から求め、V=13[ABC]OH で高さを出す。

解答

OA=a,OB=b,OC=c とおく。条件より a=2,b=c=3 である。また OABC より a(cb)=0 だから ab=ac である。

さらに AB=7 より、ba2=7 である。左辺を内積で展開すると b2+a22ab=7 すなわち 9+42ab=7 であるから ab=3 となる。したがって ac=3 である。また OBOC より bc=0 である。

底面 ABC の2辺はAB=ba,AC=caである。よって AB2=7 であり、同様にAC2=c2+a22ac=9+46=7である。またABAC=(ba)(ca)=bcbaac+a2より ABAC=033+4=2 である。したがって[ABC]2=14{AB2AC2(ABAC)2}=14(77(2)2)=454である。

次に、a,b,c がつくる平行六面体の体積の2乗を求める。内積表はabca433b390c309であるから、平行六面体の体積の2乗は433390309=481327+3(27)=162である。四面体 OABC の体積を V とすると、四面体はこの平行六面体の 1/6 であるから V2=16236=92 である。

一方、ABC を底面と見れば V=13[ABC]OH である。よってOH2=9V2[ABC]2=992454=185となる。したがって OH=3105 である。

別解

解法2

方針

O を原点、OAx 軸上に置く。
OB,AB から B を決め、直交条件と OC から C を決める。
最後に平面 ABC の法線ベクトルを求め、原点と平面の距離の公式を適用する。

解答

座標を置いて平面 ABC と原点の距離を直接求めてもよい。O=(0,0,0)A=(2,0,0) とする。B=(u,v,0) とおくと、OB=3,AB=7 から u2+v2=9,(u2)2+v2=7 であり、差をとって u=3/2、したがって v=33/2 とできる。次に C=(s,t,w) とおく。OABC より s=3/2、また OBOC より 3232+332t=0 なので t=32 である。さらに OC=3 から w2=9(32)2(32)2=6 であり、w=6 としてよい。

このときAB=(12,332,0),AC=(12,32,6)である。平面 ABC の法線ベクトルとして (922,62,3) を取れる。この法線ベクトルを n とすると、nA=92n2=45 である。したがって原点から平面 ABC までの距離はnAn=9235=3105であり、同じ答えを得る。

総評

空間ベクトルの標準的な難問で、内積条件をすべて数値化できるかが最初の山である。OABCa(cb)=0 と読むこと、AB から ab を求めることが得点の起点になる。体積経由の解法では底面積と四面体体積を混同しやすく、最後に V=13[ABC]OH の係数を確認する必要がある。座標別解は計算量は増えるが、距離公式で最後まで見通せる。目安時間は25分程度。

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出典: 京都大学 2011年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。