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京都大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

正四面体OABCにおいて,点PQRをそれぞれ
OAOBOC上にとる.
ただしPQRは四面体OABCの頂点とは異なるとする.
PRQが正三角形ならば,
3辺PQQRRPはそれぞれ3辺ABBCCAに平行であることを証明せよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル論証・証明 ベクトル成分計算内積の利用、場合分け

方針

正四面体の1辺を1に規格化し、OP=xOQ=yOR=z と置く。AOB=BOC=COA=60 なので余弦定理で PQ2,QR2,RP2x,y,z で表せる。正三角形条件から3つの長さが等しい。x,y,z のうち最大のものを x としてよいので、等式の因数分解で正の因子を消し、x=z、続いて x=y を導く。最後に3点が各辺を同じ比で内分するため、対応する辺が底面の辺に平行であることを相似で述べる。

解答

正四面体の1辺の長さを1としてよい。点 P,Q,R は頂点ではないので OP=x,OQ=y,OR=z とおくと 0<x,y,z<1 である。

正四面体では AOB=BOC=COA=60 である。したがって余弦定理より PQ2=x2+y22xycos60=x2+y2xy であり、同様に QR2=y2+z2yz,RP2=z2+x2zx である。 PRQ は正三角形なので PQ2=QR2=RP2 である。x,y,z のうち最大のものを、文字の名前を入れ替えて x としてよい。すなわち xy,xz として考える。

まず PQ2=QR2 より x2+y2xy=y2+z2yz である。整理すると x2xyz2+yz=0 すなわち (xz)(x+zy)=0 である。ここで xy かつ z>0 だから x+zy>0 である。よって x=z を得る。

次に QR2=RP2 より y2+z2yz=z2+x2zx であり、整理して y2yzx2+zx=0 すなわち (yx)(x+yz)=0 である。いま z=x なので x+yz=y>0 である。したがって y=x を得る。以上より x=y=z である。

同じ内分比になった後の位置関係は次のようになる。

したがって P,Q,R はそれぞれ OA,OB,OC を同じ比で内分する点である。このとき三角形 OPQOAB は相似であり、PQAB である。同様に QRBC,RPCA である。よって3辺 PQ,QR,RP はそれぞれ AB,BC,CA に平行である。

総評

難度5、目安時間18分。正四面体の対称性を長さの式に落とし、正三角形条件から内分比が等しいことを示す問題である。最大の変数を1つ選ぶことで、因数分解後にどちらの因子が0かを迷わず決められる。最後は x=y=z が出た時点で終わりにせず、同じ比で内分する点を結ぶ線分は対応する辺に平行である、という相似の説明まで書くと証明として完結する。

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出典: 京都大学 2012年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。