方針
(1) は2曲線の交点を求め、区間内でどちらが上にあるかを確認して上下差を積分する。偶関数なので の2倍にすると計算が安定する。(2)は「同じ番号の札が2枚ある」ため、番号だけでなく物理的な札を区別して順序つきに数える。全事象は 通りで、好ましい場合は3つの異なる番号を選び、それらが小さい順に出る順序だけを取り、さらに各番号について2枚のどちらが出たかを選ぶ。
解答
(1)
交点ではである。 とおくと より であり、交点の 座標はである。区間 では のとき
であるから、上側が 、下側が
である。
2曲線と囲まれる領域の位置関係は次のようになる。
被積分関数は偶関数なので、求める面積 は\newpage
(2)
同じ番号が書かれた2枚の札も、札そのものとしては区別して数える。
戻さずに3回取り出す順序つき全事象は通りである。
となるには、3つの番号が相異なり、それらが小さい順に
出なければならない。3つの番号の選び方は通りであり、各番号について2枚のどちらを取るかがそれぞれ2通りある。
したがって条件を満たす取り出し方は通りである。よって確率は
別解
解法2(相異なる番号を条件とする対称性)
方針
(1) は交点と上下関係から面積を積分する。(2)ではまず3回の番号がすべて異なる確率を逐次的に求める。その条件のもとでは、3つの相異なる番号の6つの出現順序が対称であるため、昇順になる確率は である。直接的な順列計数とは異なる条件付き確率で結論を出す。
解答
(1)
2曲線の交点は であり、その間では
である。したがって面積は(2)
まず、3回に現れる番号がすべて異なる確率を求める。1枚目を取った後、
残る 枚のうち同じ番号の札は1枚だけなので、2枚目の番号が
1枚目と異なる確率はである。
異なる2つの番号が出た後、残る 枚のうち、すでに出た2番号の
もう1枚ずつを除く 枚が新しい番号をもつ。したがって3番号が
すべて異なる確率は3番号が相異なるという条件のもとでは、その3番号の6つの出現順序は
対称で同様に確からしい。このうち
となるのは昇順の1通りだけである。よって求める確率は
総評
難度4、目安時間15分。(1)は交点と上下関係を確認してから偶関数として積分すれば計算が軽い。(2)は同じ番号が2枚あるため、番号だけで数えると重複を落としやすい。札そのものを区別して全事象を とし、3つの番号が異なり小さい順に出る場合だけを数えるのが安全である。約分では を見落とさないこと。