方針
端点 x=0,π/2 は囲む線ではないので、2曲線の内部交点だけで囲まれる領域を考える。まず sin(x+π/8)=sin2x を解き、内部交点が π/8 と 7π/24 であることを確認する。その区間では sin2x が上、sin(x+π/8) が下なので、回転体の体積は π∫(上2−下2)dx で計算する。三角恒等式で積分を最後まで示す。
解答
交点を求める。 sin(x+8π)=sin2x である。0≦x≦π/2 では、x+8π=2x または x+8π=π−2x を考えればよい。前者から x=8π を得る。後者から 3x=87π なので x=247π である。
問題文で x=0 と x=π/2 は領域を囲む線とは考えないとされているので、求める領域はこの2つの内部交点の間で囲まれる部分である。例えば x=π/6 を代入するとsin2x=sin3π,sin(x+8π)=sin247πであり、この区間では sin2x が上側である。したがって回転体の体積 V はV=π∫π/87π/24{sin22x−sin2(x+8π)}dxである。
ここで sin2u−sin2v=sin(u+v)sin(u−v) を用いると、被積分関数は sin(3x+8π)sin(x−8π) である。さらに積和公式よりsin(3x+8π)sin(x−8π)=21{cos(2x+4π)−cos4x}である。したがってπV=∫π/87π/2421{cos(2x+4π)−cos4x}dx=[41sin(2x+4π)−81sin4x]π/87π/24である。上端 x=7π/24 ではsin(2x+4π)=sin65π=21,sin4x=sin67π=−21である。下端 x=π/8 ではsin(2x+4π)=sin2π=1,sin4x=sin2π=1である。よってπV=(81+161)−(41−81)=161であり V=16π である。
総評
難度5、計算量4。目安時間は16分。端点 0,π/2 を境界として使わないという条件を読み、内部の2交点で囲まれる部分だけを回転するのが第一の注意点である。体積積分は標準的だが、上下関係を確認してから 上2−下2 を置く必要がある。計算は sin2u−sin2v を積にしてから積和公式を使うと短くまとまる。
冊子PDFで見る京大の積分の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2015年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。