方針
交点 での双曲線の接線と半径 の傾きを比較し、なす角が となる条件から を得る。これにより円の半径が2と決まる。2交点の間では円弧が双曲線の上にあるので、両曲線の差の定積分として面積を求める。端点では円の原始関数の代数項が打ち消し合い、扇形部分と対数だけが残る。
解答
と円 の交点を とおく。この点における の接線の傾きは であり、線分 の傾きは である。
2直線のなす角を とすると、傾きの公式よりである。条件より だから である。 とおくと となる。 の場合は より 、 の場合は より である。したがって2交点の 座標は である。
円の半径を とすると、交点では である。 と は互いに逆数なので、どちらの場合も である。よって円は であり、第1象限では で表される。 では円弧が双曲線より上にある。その位置関係は次図のとおりである。
したがって求める面積 はである。円の部分の積分では とおく。 はそれぞれ に対応し、 であるから最後の等号では を用いた。一方、双曲線の部分はである。ここで だからである。
したがって求める面積は である。
別解
解法2(極座標)
方針
接点 では、双曲線 の接線方向ベクトルを 、半径方向を と取れる。角の条件から円の半径を2と決める。その後、極座標で双曲線を 、円を と表し、2つの半径平方の差を角度で積分する。
解答
交点Aを とする。双曲線 の接線方向ベクトルには を取れる。実際、法線方向 との内積は0である。一方、半径 の方向ベクトルは である。
この2つのベクトルの長さはともに である。なす角が だから円の半径を とすれば であり、 よりしたがってとなり、 である。半径は正なので である。
極座標 を用いる。双曲線 はと表され、円は である。交点ではだから、第1象限にある2交点の偏角はである。この間では円が外側、双曲線が内側にある。したがって面積 はここでである。よってである。
総評
難度7、計算量6。目安時間は25分。接線と半径のなす角から円の半径を決め、その後に面積積分へ進む構成である。傾きの公式では絶対値が必要で、 が より大きい交点と小さい交点の両方が出る。面積計算では、円の原始関数の が両端で等しく消えること、、 と読めることが計算短縮のポイントである。最後の対数 まで整理して答える。 円と双曲線の位置関係を図示した。第2解法では角条件をベクトルで処理して半径を決め、極座標の面積公式で積分した。